【レビュー】岡本太郎『自分の中に毒を持て』を読んだ感想

【レビュー】岡本太郎『自分の中に毒を持て』を読んだ感想


岡本太郎さんの『自分の中に毒を持て』を読みました。

激しい……。




感想・レビュー

ひと言でまとめてしまえば「ありのままの自分で生きる」というありきたりな提言。しかし、お互いの個性を尊重し合って微笑みながら暮らすような生ぬるい世界観を、岡本太郎は許さない。欠点はマイナスだし、出る杭は打たれる。ダメなところを無理にポジティブに捉えようとせず、現実の厳しさと真摯に対峙する姿勢には好感が持てた。

残念ながら、僕には岡本太郎のような気力も体力もない。それでも、孤独やつらさを否定せず、むしろ生きる活力のように語る岡本太郎の言葉には元気をもらえた。

近ごろは主に健康面の理由で人生に行き詰まりを感じていた。実際、先のことを考えると絶望しかないし、岡本太郎が「出る釘」なら僕は「折れた釘」かもしれないけれど、マイナスからしか見えない景色もきっとある。僕は僕で自分なりの「爆発」をしてみたい。


さいごに

『自分の中に毒を持て』はずっと前から気になりつつもなかなか手が伸びなかったのですが、最近たまたまYouTubeの動画(有名人に1万円を渡して本屋で自由に買い物してもらうやつ)でチャンス大城さんが岡本太郎について語っているのを聞いて購入。

チャンス大城さん自身が30年以上売れなくても芸人を続けてきた方なので、岡本太郎の言葉と重なって、より説得力がありました。

具体的に何をしようかはっきり決めたわけではないですが、とりあえず持病のことを変に後ろめたく思うのはもうやめようと思います。


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