Amazonのオーディオブックサービス、Audible(オーディブル)。
本を朗読しているのは、大部分がプロのナレーターですが、中には俳優やお笑い芸人など、有名人が声を担当しているものもあります。
で、今回僕が聴いてよかったのが、オアシズ・大久保さんが声優をしている『コンビニ人間』。
作品にイメージがぴったりで、朗読も上手でしたよ。
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『コンビニ人間』ってどんな話?
『コンビニ人間』は、2016年の芥川賞受賞作。コンビニで働く30代半ばの女性が主人公で、恋愛や結婚に意義を見いだせないことによる世間との価値観のずれが鮮明に描かれています。
あまり文学っぽい堅苦しさがなく、個人的には芥川賞作品の中で一番面白かったです。
コンビニバイトの描写もリアルで、お仕事小説としても楽しめました。
ちなみに、作者の村田沙耶香さんは、実際にコンビニでアルバイトをしているそう。
完成度の高さにも納得ですね。
大久保さんのイメージがぴったり!
Audibleで『コンビニ人間』の朗読を担当しているのが、お笑い芸人の大久保佳代子さん。本といえば、「読書芸人」である、相方の光浦靖子さんが思い浮かぶので、僕としてはちょっと意外でしたね。
ただ、実際に聴いてみると、作品のイメージに大久保さんの声がぴったり!
普通のおばさんっぽい感じが、コンビニで働く主人公の姿と重なって、全く違和感がありませんでした。
朗読も上手で、きっとものすごく練習したんだと思います。
Audibleの声優を決めるAmazonのセンスには脱帽ですね。
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芥川賞、直木賞作品は声優が豪華!
『コンビニ人間』の他にも、芥川賞・直木賞を受賞した作品には、芸能人がナレーションをしているものが多いです。たとえば、芥川賞をとったピース・又吉さんの『火花』は、俳優の堤真一さんが声を担当しています。
「せっかくなら又吉さん本人がやればいいのでは?」という気もしますが、さすがに堤さんの朗読は圧巻。渋い重低音には迫力があります。
ちなみに、『火花』はアマゾンのAudible年間ランキング(2018年)で第2位。堤真一効果もあってか、大人気ですね。
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ただ、印象はかなり暗めなので、好みは分かれそう。
日中よりも夜聴くのにちょうどいい感じです。
直木賞の方だと、桜木志乃さんの『ホテルローヤル』のナレーターが、女優の真木よう子さんです。
大人の複雑な恋愛事情が描かれていて、正直僕にはついていけませんでした(笑)
まあ、ラブホテルが舞台ですからね。
女の人だったら、感情移入して楽しめるのかもしれません。
さいごに
Audibleの朗読は、プロのナレーターもゲスト声優もクオリティが素晴らしいです。オーディオブックに対するAmazonのこだわりを感じますね。
意外な人が声をやっている作品もあるので、ぜひ探してみてください。
どんなふうに読んでいるのか、試しに聴いてみるだけでも面白いですよ。