寒い寒いと言っていたら、あっという間に2月も終わり。
というわけで、今月も読んで面白かった本を3冊選んで紹介します。
よかった本ベスト3(2025年2月)
第1位:エッシャー完全解読
絵の専門家でなくても本気で作品と向き合えばこんなに面白いことができるんだ、ということを教えてくれる一冊。
エッシャーがすごいのはもちろん、著者の仮説検証能力の高さにも感心しました。
僕もこれから絵を見て心動かされたときは、解説を読んで終わりにせず、なぜ魅力を感じたのかじっくり観察・分析してみようと思います。
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第2位:天才による凡人のための短歌教室
とにかく文章がかっこよくてしびれました。
そこまで全力で短歌に取り組むつもりはなかったのですが、著者のような洗練された文章が書けるようになるなら、頑張ってみて損はないかも。
ちなみに、帯に少年ジャンプの齊藤優さんのコメントが載っていたのですが、僕の中での彼のイメージは長谷川智広先生のルポ漫画で描かれている姿。
作家さんにも薦めていると書いてあったので、長谷川先生もこの本読んだのかな?
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第3位:超合理的!ミステリーの書き方
中山七里さんの物書きとしての基本スペックが高すぎて笑うしかなかったです。
そりゃあ、これを真似できる人は、みんな作家になれるでしょ!
自分の中にほんのわずかにあった「今からでも本気を出せば小説家になれるかも」という灯火のような希望が完全に吹き飛ばされて、逆に清々しい気分です。
タイトルは「ミステリーの書き方」ですが、「これくらいできないと作家としてはやっていけないよ?」とでも言いたげな、注意喚起の書に感じました。
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