病院での呼び出しが名前から番号に。プライバシーの保護のため?


僕はクローン病の治療や検査のため、定期的に病院に通っています。

先日、久しぶりに病院に行ったところ、システムが新しくなっていました。

いろいろ変わっていましたが、驚いたのは名前ではなく番号で呼ばれるようになったことです。


プライバシーの問題?


以前までは、受付をしてからしばらく待たされ、
「○○さん、△番の診察室へどうぞ」
と名前で呼ばれていました。

それが今回からは、受付で番号札を渡され、モニター画面でどこの診察室に入ればいいか表示するようになりました。

病院で名前を呼ばなくなったのは、やはりプライバシーの保護のためでしょうか。

僕は名前で呼ばれてもあまり気にしません。
同じ名字の人がいて紛らわしいなと思うだけです。

でも、大勢の人の前で名前を呼ばれるのが嫌だという気持ちはわかります。

Facebookなど、ネット上でも実名で活動する人も増えてはいます。
しかし、自分の名前を公表することに抵抗を感じる人がまだ大多数ではないでしょうか。

特に、病気であることをコンプレックスに感じている人にとって、他の患者さんに自分の名前を知られるのは大きなストレスだと思います。

個人のプライバシーに配慮が必要なのは病院だけではありません。

今後は病院以外の場所でも、名前をむやみにさらさない動きは強くなりそうです。


待ち時間のストレスが減った


もちろん、プライバシー以外の点でも、番号で呼び出しすることで、僕たち患者にとってはメリットがあります。

うれしいのはおおよその待ち時間がわかるようになったことです。

番号が待合室の大きなモニター画面に映し出されるようになり、自分があとどれくらいの時間で呼ばれるかがわかるようになりました。

今までは、長い時間呼ばれないと、
「もしかして、忘れられてる?」
「呼ばれたのに気づかなかった?」
と不安でした。

いつ呼ばれるかわからないとトイレにも行けません。

待ち時間がわかることで、こうしたイライラが解消され、ストレスが減りました。

名前だとモニターに映し出すこともできないと思うので、番号での呼び出しに変わってよかったです。


番号で呼ばれる違和感


とはいえ、自分の名前が呼ばれる機会が減るのは寂しいです。

マイナンバー制度が始まったときもそうでしたが、人が番号によって管理されるのには違和感があります。

名前というのは人から呼ばれるためにあるものなのに、それを隠さなければいけないというのは変です。

もちろん、セキュリティーやプライバシーの問題は軽視できません。

しかし、そうした問題を気にしなくていいのが理想だと思います。

人前でも気兼ねなく名前を呼び合えるような、平和で穏やかな社会になって欲しいです。