沖田×華さんの「やらかし」は、何回読んでもこりずに笑ってしまう。


沖田×華さんの『こりずに毎日やらかしてます。発達障害漫画家の日常』を読みました。

「やらかし」シリーズの第3弾ですが、まったく勢いが衰えていませんでした。


感想・レビュー

障害というより才能


今回は沖田さんの映像記憶能力について取り上げられていました。

沖田さんは、印象に残った場面を映像として記憶して、後から写真や動画を見るようにして思い出せるそうです。

単純に「記憶力がいい」というのとは違うみたいですが、勉強や仕事にも生かせそうでうらやましいです。

沖田さんの漫画の描写が面白いのは、この能力のおかげかもしれませんね。

アスペルガー症候群では、覚えられる対象や記憶量に差はあっても、沖田さんのような映像記憶能力を持っている人が多いそうです。

感覚が鋭かったり映像記憶ができたりして、アスペルガー症候群は障害というより才能だという気がしてきます。

普通の人と違う感性や能力があるって素晴らしいですね。


周りの人たちも変わり者


沖田さんはかなり個性的な方ですが、周りの人たちもなかなか癖があります。

今作では、沖田さんの彼氏やアシスタント、先輩やメル友が登場していて、みんな一風変わっています。

やはり、類は友を呼ぶというやつでしょうか?漫画のネタになっているだけあって、面白い方ばかりです。

たとえ障害がなかったとしても、人間には誰しも個性があって、「普通の人」なんて存在しないのかもしれません。


H沢さんの活躍に期待


漫画の中でちょくちょく登場する担当のH沢さん。ものすごく面白そうなのに、今までメインで取り上げられていません。

絵もなかなか強烈なので、どんな人なのか気になってしょうがないです。

ぜひ一度、H沢さんを主役にしたエピソードを描いてほしいです。

勝手に期待してます。


さいごに


「やらかし」シリーズも3冊目になりますが、飽きることなく笑ってしまいます。

沖田さんにはこれからも程よくやらかして、漫画を描き続けてもらいたいです。