【2025年10月】今月読んでよかった本トップ3

【2025年10月】今月読んでよかった本トップ3(感想・レビュー)

今月読んだ本の中から、よかった作品を3つ選んで紹介します。

10月はKindle本のセールがあってたくさん本を買ってしまったので、選ぶのに苦労しました。


よかった本トップ3(2025年10月)

第1位:殺し屋の営業術


訪問先で殺し屋と鉢合わせてしまった営業マンが、磨いてきた営業スキルを武器に立ち回っていく物語。

単なる心理戦では済まされない甘えのなさがストーリーに緊張感を与えていて、目が離せなくなりました。

「事件が起きて謎を解く」タイプの王道ミステリーではありませんが、ここまで面白ければ江戸川乱歩賞受賞で文句ないでしょう。

なんだか展開の作り方がマンガ的だなと思ったら、作者はジャンププラスで漫画原作を担当している人でびっくりしました。

第2位:パリの砂漠、東京の蜃気楼


殺伐としたフランスの空気感がよかったです。

金原さんは住む世界や恋愛観が僕とは全く異なりますが、だからこそ興味深く読めるのかもしれません。

日本に帰ってきたからといってすっきり解決とはならず、住み慣れた土地だからこそ自由に振る舞えない気持ちはなんとなくわかります。

第3位:女の国会


ちょうど自民党総裁選が行われる直前に読みました。

いやー、思ったより早く女性の首相が誕生しましたね。

これからこの小説を読む人は印象がだいぶ変わってしまいそうですが、作中で描かれている女性の苦労は簡単にはなくならないでしょう。

登場人物の声を通じて、新川さん自身の「憤慨」が滲み出てました。


さいごに

『殺し屋の営業術』の作者は地元の福岡出身で、近所の蔦屋では本を山積みにして宣伝してました。

特に知り合いでもなんでもないですが、これからも頑張ってほしいですね。

来年には「本の甲子園」という謎のイベントも開催されるようなので、福岡の作家さんたちの活躍に期待してます。


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