題名:多動力
著者:堀江貴文
◆内容・あらすじ
ホリエモンこと堀江貴文さんが独自の仕事論を展開。
インターネットが発達した今の時代、求められるのがいくつもの仕事を同時にこなす力、「多動力」。
今までの価値観にとらわれず、自分のやりたいことをして人生を楽しむための方法を解説しています。
◆感想・レビュー
ホリエモンが凄すぎる
本書全体を通じて伝わってくるのは堀江さんのすごさです。
堀江さんといえばIT関係のイメージが強いですが、それだけでなく、グルメやエンターテイメント、コンサルティング業など様々な仕事をしています。
それに加えて、メールマガジンの発行や海外出張をこなし、毎晩のように飲み歩いているというから驚きです。
まさに多動力を体現したような生き方です。
そこまでたくさんのことをやっていたら時間がいくらあっても足りないだろうと思いますが、1日に6時間は睡眠をとるようにしているそうです。
いったいどこから時間が生まれてくるのでしょうか。
本の中では、いかに仕事を効率化するか、無駄な時間をなくしていくかが述べられています。
しかし、それを実践したとしても、堀江さんのような仕事量をこなすのは無理だと思います。
堀江さんには仕事術や意識改革では近づけないレベルの才能があるのではないでしょうか。
やりたいことをやる。ただし、仕事に責任を持つ
多動力を発揮するには、自分の好奇心に従って新しいことにどんどん取り組んでいくことが大事だと堀江さんは述べています。
興味を失った仕事をコツコツと続けることには意味がないということです。
そのような考え方では、好き勝手なことをして周りに迷惑をかけそうですが、手を出した仕事にはきちんと責任を持つのが堀江流。
堀江さんは過去に刑務所に入っていますが、そんなときでもメールマガジンの発行を一度も休まなかったそうです。
さらに、刑務所に入った経験をもとにして何冊も本を出しています。
大きなピンチも仕事に反映させてしまうなんて、やっぱりホリエモンはすごいです。
なんでもかんでも仕事にしなくていいのでは?
堀江さんは仕事の効率化で得た時間を使って、さらに新しい仕事をしています。
しかし、実際には自分の好きなことを仕事にするのは難しいのではないでしょうか。
自分の趣味や経験をお金にするにはある程度の人脈や知識が必要です。
また、すべての人が堀江さんのように動き回るのが好きなわけではないと思います。
僕は家でゆっくり本を読むのが好きです。
とくにそれを仕事に生かしたいとは思いません。
仕事を最大限効率化して無駄を省き、できた時間を使って自分の好きなことをするというのが理想です。
好きなことをあえて仕事にせず、趣味にとどめて楽しむというのも有りではないでしょうか。