題名:仕事は楽しいかね?
著者:デイル・ドーテン
訳者:野津智子
内容・あらすじ
吹雪で空港に閉じ込められた主人公の「私」は、ビジネスの天才である老人、マックスと出会う。マックスは数々の具体例を挙げながら、「私」に変化すること、試すことの大切さを説く。
感想・レビュー
仕事じゃなくても
実は、これを書いている時点で、僕はほぼ無職状態です。なので、「仕事は楽しいかね?」と訊かれても何とも言えません。
ですが、常に変化し続けることや、新しいことを積極的に試すという姿勢は、日常生活の中でも大切だと思います。
掃除や洗濯などの一見つまらない家事でも、
「どうやったら早く終わるか?」
「ミスをしないためにはどうすべきか?」
と考えるのは楽しいことです。
仕事ができなくても、自分で考えて試せることはたくさんあるはずなので、どんどん新しいアイデアを出して実行していきたいです。
ためになる話がいっぱい
マックスが、主人公の「私」に語る話の中では、成功した実業家の言葉やヒット商品の誕生秘話が具体例として挙げられています。コカ・コーラやポストイットなど有名な話もありましたが、独自の視点から考察が加えられていて、新しい発見がありました。
とくに興味深かったのが、「ホーソーン効果」についての話です。
ホーソーン効果とは、実験の条件に関わらず、条件を変化させること自体が参加者の仕事の生産性を上げるというものです。
言いかえると、たとえ失敗だったとしても、今と違うことを試すことで仕事の生産性が上がるということになります。
これを知ると、新しいことに挑戦する勇気が出てきませんか?
マックスの語るたくさんの逸話を読んで、心の中で何度も「すごいっ! 」とつぶやいてしまいました。
この本を読むだけでも仕事の生産性が上がりそうです。
さいごに
この本には仕事を楽しむためのヒントがたくさん詰まっています。仕事が楽しいか、楽しくないかは自分次第だということがよくわかりました。
自分でアイデアを出して新しいことを試していけば、どんな仕事も楽しめるはずです。
今までは「働く」ということに対して消極的でしたが、なんだか早く仕事がしたくなってきました。
「仕事は楽しいかね?」と尋ねられて、「もちろん!」と即答できるようになれたらいいなと思います。