クローン病になってから、歯の不調を感じることが増えました。
歯医者さんは好きではありませんが、今は定期的に通うようにしています。
特に注意したいのは虫歯です。
今回は、なぜクローン病だと虫歯になりやすいのかについて書きます。
糖質中心の食事
クローン病の食事は、エネルギーの大部分を糖質から摂るのが基本です。虫歯の原因となる細菌も糖質をエサにするので、糖質の多い食事だと虫歯になりやすくなります。
もちろん、「糖質」とは砂糖のことだけではありません。
自分は甘いものを食べないから大丈夫、と思っていませんか?
残念なことに、虫歯菌は砂糖だけでなく、お米や小麦粉に含まれる糖質もエサにします。
当然、お菓子やジュースなどを摂っていたほうが虫歯にはなりやすいので気を付けましょう。
エレンタールは歯の大敵
クローン病患者が飲む栄養剤のエレンタールは、とくに虫歯の原因になりやすいです。エレンタールの主成分は糖質(マルトデキストリン)ですし、フレーバーには砂糖が含まれているので、当然といえば当然ですが。
一度でもエレンタールを飲んだことがあるなら、「これは虫歯に悪そう」と感じると思います。
強烈な味ですよね、エレンタールって。
僕はエレンタールを飲み始めたころから、急に虫歯が増えてしまい、ショックを受けました。
それがきっかけで、歯の健康に気を付けるようになり、定期的に歯医者さんに通っています。
明らかに虫歯が増えるほど、エレンタールの威力はすさまじいです。
飲んでいる期間はとくに歯の状態に注意してください。
栄養不足にも気を付けて
クローン病で腸が炎症を起こしていると、食べ物から栄養が吸収されにくくなります。とくに、脂質を控えなければならないので、脂溶性ビタミンであるビタミンAやビタミンDが不足しがちです。
ビタミンDはカルシウムの吸収や歯の成長に関わるビタミンで、歯の健康には欠かせません。
とはいえ、食事から十分なビタミンDを摂るのは難しいです。
ヒトの体は日光に当たれば、皮膚でビタミンDを合成することができます。
家の中に引きこもらないで、積極的に外に出るようにしましょう。
もちろん、無理は禁物ですけどね。
また、クローン病だと乳製品があまり摂れないのでカルシウムも不足しやすいです。
虫歯予防というと、歯みがきやうがいをしておけばいいと思いがちです。
栄養面のケアも大切なので、忘れないようにしましょう。
さいごに
歯を磨いたり、歯医者さんに行ったりするのは面倒くさいので、ついさぼってしまいがちです。虫歯になるリスクが高いと自覚していれば、歯の健康に対する意識も変わってくると思います。
日ごろから歯を大事にして、虫歯で痛い思いをしないようにしたいですね。