【Audible Station】この対談だけは聞いてほしい!「オーディブル文学チャンネル」のインタビュー面白かった作家ランキング。

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Audible Stationのコンテンツの中で、僕が毎回楽しみにしていたのが「オーディブル文学チャンネル」。

伊集院静さんと阿川佐和子さんが、有名作家をゲストに迎えてインタビューする番組です。

全12回の対談はどれも作家さんの個性があふれていて面白かったです。


しかし、インタビューは各回1時間以上とかなり長め

「全部聞くのはちょっと……」という人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、全12回の中から、僕がぜひ聴いてほしい対談を5つ紹介します。


Audible公式サイトはこちら


① 西加奈子(Vol.12)

最終回にして最高に楽しかったのが、西加奈子さんのインタビュー。

関西弁のエネルギッシュなしゃべり方で、笑いの絶えない対談でした。

西さんが画家でもあり、表紙の絵も自分で描いているというのは知らなかった……


僕が「へー」と思ったのは、直木賞を受賞した『サラバ』の裏話。

作品が生まれたきっかけや込められた想いが語られていて、なぜあんな壮大なストーリーだったのかがわかりました。



また、西さんの目標が、自分の小説が英訳されることだというのは驚きでした。

てっきりすでにいろんな言語で翻訳されているのかと……

直木賞を受賞するほどの小説家でも、海外進出のハードルは高いみたいです。


② 宮部みゆき(Vol.7)

宮部みゆきさんは、僕が一番作品を知っていたゲスト。

対談では6年間の速記者経験やカルチャースクールの話など、ヒット作を次々生み出す秘密が聞けました。



面白かったのは、直木賞の選考について。

宮部さんと伊集院さんはどちらも選考委員で、受賞作が決定するまでの舞台裏が赤裸々に暴露されていました。

まさか過去作品も評価に影響するとは……


あと、宮部さんの声やしゃべり方が、駅伝解説でおなじみの増田明美さんにそっくり!

これから宮部さんの小説を読むときは、頭の中で駅伝の中継が流れそうです。


③ 角田光代(Vol.6)

これぞ作家の鑑!と感じたのが、『八日目の蝉』で有名な角田光代さん。

学生時代から文章を書いて書いて書きまくってきた経歴には圧倒されました。

これほど真っすぐ文学の道を歩んできた作家さんは逆に珍しいですね。


ちなみに「オーディブル文学チャンネル」では、進行役の阿川さんがゲストの代表作を朗読するコーナーがあります。

角田さんの回ではそれが『八日目の蝉』のネタバレになっていたので、まだ読んでない人はご注意ください。




④ 湊かなえ(Vol.10)

湊かなえさんは雰囲気が僕の思い描いていた人物像と違ってびっくりしました。

かわいい高めの声で、礼儀正しいしゃべり方は「対談」というよりむしろ「面接」という感じ。

とても『告白』のような毒を含んだ「イヤミス」を書いた人だとは思えない……

小説の作風と本人の声から受ける印象のギャップがすごかったです。



湊さんは30歳を過ぎてから小説を書き始めた人で、本業は主婦

これだけヒット作を出しているのに、文学界のコミュニティに入ったばかりのような初々しさがありました。


⑤ ビートたけし(Vol.1)

ビートたけしさんは記念すべき第1回目のゲスト。

他の小説家と違って伊集院さんと対等にしゃべっていて、声だけでもオーラが伝わってきました。

お笑いや映画のイメージしかなかったので、小説について真剣に語っている姿は新鮮。

映画とは異なる小説ならではの表現を熱心に研究していて、作家として新しいことに挑戦する積極的な姿勢はさすがでした。



テレビでよく見るたけしさんですが、文学に関してここまでしっかりとしたインタビューが聞けるのは貴重。

これからどんな小説を書いていくのか楽しみです。


他の対談もぜひ!

「Audible Station」の対談では、今回紹介した5人以外にも有名な方がたくさん登場します。

興味のある作家さんがいればぜひ聞いてみてください。

以下に各回のゲストの一覧を書いておきます。(横に示したのはインタビューの再生時間です)

Vol.1 ビートたけし(1時間36分)
Vol.2 大沢在昌(1時間24分)
Vol.3 北方謙三(1時間36分)
Vol.4 桜木紫乃(1時間34分)
Vol.5 花村萬月(1時間43分)
Vol.6 角田光代(1時間31分)
Vol.7 宮部みゆき(1時間21分)
Vol.8 桐野夏生(1時間29分)
Vol.9 山田詠美(1時間6分)
Vol.10 湊かなえ(1時間24分)
Vol.11 小池真理子(1時間35分)
Vol.12 西加奈子(1時間36分)


さいごに

たくさんの対談を聞いて、作家というのは誰でもいつからでも目指すことのできる夢のある職業だと感じました。

もちろん、文章で食べていくには相当な努力が必要ですけどね。

もし僕が小説家になったら、応援よろしくお願いします。