Jeff Kinneyさんの『Diary of a Wimpy Kid: Hot Mess』(英語版)を読みました。
グレッグシリーズも19巻目ですが、まだまだネタが尽きなくて笑えます。
あらすじ・概要
夏の長期休暇、母方の祖母の誕生日のお願いで、Heffley一家は母の姉妹たちと一緒に思い出の島を訪れる。
一癖も二癖もある親族たちとともに、グダグダな旅行が繰り広げられる。
序盤の何気ない導入が伏線になっていて、最後に畳みかけるように回収されていく展開はお見事。グレッグシリーズは毎回ひたすらくだらないことをやっているように見えて、随所に布石が打ってあるのがすごい。結果的にネタバレ厳禁のミステリーみたいになってしまって、感想は書きにくいのだけど……。
インフルエンサー犬のDazzleは以前出てきたミニブタみたいに人間味があって面白かった。このシリーズでは一見無害な動物や幼児が頭がよかったり、しれっと自分だけ得をしたりしていて、しかもそれをイラスト部分だけで伝えていることが多いのが好き。言葉がしゃべれないキャラクターたちを主人公や大人たちより上位の存在として描くのは、作品の印象をよくするためには重要なことなのかもしれない。
出てきた英語の中で気になったのは「milk」という単語。作中では「(人から)搾取する」とか「(状況を)うまく利用する」という意味で使われていた。牛から乳を搾るところから考えれば納得の意味だが、日本語的な発想だとすぐに思い浮かばない。単語の背景を辿って「ああなるほどね」と腑に落ちるたび、この一拍がなくならない限りネイティブのようには英語は使いこなせないのだろうなと思う。
一癖も二癖もある親族たちとともに、グダグダな旅行が繰り広げられる。
感想・レビュー
今回はグレッグ母の姉妹たちが主役。やはりみんなクセの強い人たちで、母の教育ママとしての主張の強さはこの環境だからこそ育まれたのだろうと思った。旅行に行く話は過去に何度もあったが、ここまで最初から暗雲が立ち込めているのは珍しい。序盤の何気ない導入が伏線になっていて、最後に畳みかけるように回収されていく展開はお見事。グレッグシリーズは毎回ひたすらくだらないことをやっているように見えて、随所に布石が打ってあるのがすごい。結果的にネタバレ厳禁のミステリーみたいになってしまって、感想は書きにくいのだけど……。
インフルエンサー犬のDazzleは以前出てきたミニブタみたいに人間味があって面白かった。このシリーズでは一見無害な動物や幼児が頭がよかったり、しれっと自分だけ得をしたりしていて、しかもそれをイラスト部分だけで伝えていることが多いのが好き。言葉がしゃべれないキャラクターたちを主人公や大人たちより上位の存在として描くのは、作品の印象をよくするためには重要なことなのかもしれない。
出てきた英語の中で気になったのは「milk」という単語。作中では「(人から)搾取する」とか「(状況を)うまく利用する」という意味で使われていた。牛から乳を搾るところから考えれば納得の意味だが、日本語的な発想だとすぐに思い浮かばない。単語の背景を辿って「ああなるほどね」と腑に落ちるたび、この一拍がなくならない限りネイティブのようには英語は使いこなせないのだろうなと思う。
さいごに
ここ最近は洋書にはご無沙汰していたのですが、ブランクがあってもこの本は楽しく読めました。児童書だけど、子ども向けとか意識せず、素で笑えるのが素晴らしい……。
洋書で唯一毎年新刊を楽しみにしているシリーズなので、末永く続いてほしいです。
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