クローン病で処方される栄養剤といえばエレンタールです。
エレンタールの代表的な副作用の一つに「下痢」があります。
飲んだ後におなかの調子が悪くなるという人も多いのではないでしょうか。
実は、エレンタールには「乳糖」が含まれています。
おなかの不調の原因は、もしかしたら乳糖のせいかもしれません。
関連記事:【患者力】クローン病患者が知っておくべきエレンタールの基礎知識まとめ。
原材料を調べると……
ネットでエレンタールの添付文書を見てみると、添加物として「乳糖水和物」が使われていることがわかります。乳糖水和物とは乳糖に水分子がくっついたもので、乳糖とほぼ同じ意味です。(重さが違います。)
原材料や添加物は、エレンタールを箱でもらうと、ダンボールの側面にも書かれています。
ですが、乳糖が使われていることは、エレンタールを処方されるときの説明書には記されておらず、薬局でも教えてくれません。
知らずに飲んでいる人も多いのではないでしょうか?
僕もエレンタールの入った箱を見て初めて気づきました。
クローン病では乳糖不耐症の人も多いので、わかりやすく表示しておいてほしいですね。
心配なときは先生に相談
乳糖はミヤBM など、他の薬にも含まれています。ですが、エレンタールは量が違います。
エレンタールの粉はボトル1本分(300 mL)あたり80 gなので、添加物の乳糖もかなりの量含まれているはず。
クローン病の治療では、エレンタール複数本を長期間飲むこともあるので、体に合わないとつらいです。
乳糖不耐症の人や、エレンタールを飲むと下痢や腹痛がひどくなる場合には病院の先生に相談しましょう。
他にも栄養剤はありますし、食事を工夫するなど、エレンタールを使わない治療方針に変えてくれると思います。
お医者さんも知らない?
エレンタールに乳糖が含まれていることは、病院の先生もあまり把握していないようです。僕は今まで複数の先生に診てもらってきましたが、知っている人はいませんでした。
もちろん、副作用で下痢になりやすいということはみなさんご存知でしたが。
薬の主成分や副作用については勉強していても、添加物までは調べる余裕がないのかもしれません。
薬や治療に疑問があるときは、患者が自分で調べることも大切です。
お医者さんは忙しいですからね。
さいごに
エレンタールは、食事の消化で腸に負担をかけないための栄養剤です。それを飲んで、下痢や腹痛がひどくなっては意味がありません。
逆に炎症が悪化してしまうこともあります。
とくに乳糖不耐症の人は注意が必要なので、飲んだ後の体調の変化に注意してください。
不安に思うことがあれば、遠慮せずに先生に伝えましょう。
関連記事:【発表】あなたもおかゆが好きになる!おかゆのお供ランキングおすすめベスト7。
関連記事:【発表】やっぱりフルーツ系がおいしい!エレンタールのフレーバー、おすすめランキング。