クローン病の治療でたびたび飲んでいるプレドニン。
いわゆる「ステロイド」というやつです。効果は抜群で、炎症もすぐに治まります。
でも、その分副作用も多いんですよね。
顔がむくむ「ムーンフェイス」や不眠は有名ですが、他にもいろいろ……
今回は、ステロイドを使うなら注意しておくべき副作用と、その対策をまとめました。
骨粗しょう症
僕が病院の先生によく注意されるのが、骨粗しょう症。ステロイドを処方されるたびに、「量を減らしていかないと、体がボロボロになる」と脅されます。
正直、かなり怖いですね。
先生によると、実際にステロイドの使い過ぎで骨がスカスカになり、ちょっとしたことで肋骨が折れたり、歩けなくなったりするケースもあるそうです。
ステロイドで骨がもろくなるのは、カルシウムの排出を促す作用があるため。
血液中のカルシウム濃度を一定に保つために、骨からカルシウムが溶けだしてしまうんです。
対策としては、まず、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを摂ること。
食事からとるのもいいですが、僕は肝油ドロップを飲んでいます。
ビタミンDは、皮膚に紫外線が当たることでも合成されるので、日光浴も有効です。
栄養のほかに大事なのが、適度な運動。
骨に刺激を与えると、カルシウムが吸着されやすくなります。
外を散歩すると、日光浴にもなって一石二鳥なのでおすすめです。
知覚過敏
歯医者さんの話では、長くステロイドを使っていると、冷たいものや甘いものが歯にしみることがあるそうです。「ステロイド性知覚過敏」といって、原因はわかっていないんだとか。
通常の知覚過敏と同じ処置でよくなる場合もあるので、症状が出たら歯医者さんに相談しましょう。
ちなみに、僕は以前ひどい知覚過敏になりましたが、ステロイドの服用をやめてしばらくしたら治りました。
とりあえずは、冷たいものや甘いものを控えるのが一番です。
糖尿病
あまり知られていませんが、ステロイドを飲んでいると、糖尿病になりやすくなります。クローン病患者としては恐ろしいですね。どうしても、食事が糖質中心になりがちなので。
対策としては、普通の糖尿病と同じく、
・糖質を控える
・食事は野菜から食べる
・適度に運動する
などです。
一度なってしまうと大変なので、生活習慣を改善して予防しましょう。
ステロイドの使用に関わらず、糖尿病には気を付けたいところです。
さいごに
ステロイドは便利な薬ですが、副作用も多いです。病院の先生もすべて説明してくれるとは限りません。
まずは自分で調べて、どんな副作用があるのか把握しておきましょう。
知っているだけでも、意識がだいぶ違ってくるはず。
必要以上に怖がらず、副作用ときちんと向き合うことが大切ですね。