クローン病の僕の食事メニュー。毎日ほぼ同じ献立だけど、迷いも後悔もなくて気楽。

クローン病の僕の食事メニュー。毎日ほぼ同じ献立だけど、迷いも後悔もなくて気楽。


クローン病患者として、どうしても気を遣わざるを得ないのが、食事です。

僕は、IBDと診断された当初こそ、自由に好きなものを食べていたのですが、再燃とステロイドの投与を繰り返すうち、病状は徐々に悪化。

最終的には意識を失い、救急車で運ばれる事態にまでなりました。

現在は心を入れ替え、体調を保つことを最優先に、何を口にするかを決めています。


今回は、僕の普段の食事のメニューをご紹介。

どんな食べ方が合うかは人それぞれなので、「こんな患者さんもいるんだなあ」くらいの感覚で読んでいただけたらうれしいです。


日々の食事メニュー

朝はおにぎり

僕の朝ご飯はいつも、

・おにぎり×3
・白菜(またはキャベツ)と豆腐を煮たやつ

という組み合わせです。


おにぎりは、弟が学校に持って行く分と一緒に、母に作ってもらっています。

具は基本的には塩鮭ですが、たまにおかかになることも。

休みの日は早起きするのが僕だけなので、自分で握るのが習慣です。


副菜は、白菜かキャベツのどちらかを、豆腐と一緒に火にかけたもの。

だしパックを入れて煮込んでいるだけで、他に味付けはしていません。

平野レミさんの監修している「わたしの和だし」というだしがよくできていて、しょうゆやポン酢がなくても、そのままでおいしくいただけます。

昼は焼き魚

昼食のメインは基本的に魚で、ほぼ毎日、

・ごはん
・焼き魚
・蒸しキャベツ

というメニューです。

魚は、アジやサバ、カマス、ブリ、鯛、サワラなど、その日スーパーに置いてある中で、できるだけ見た目が新鮮そうなものを選んでいます。

 僕の通っているスーパーでは、丸ごと一匹で売っている魚でも、その場でさばいてパックしてくれるので大助かり。

焼くときは、切り身をフライパン用ホイルの上に並べ、オーブントースターで加熱するだけで済みます。

この方法だと調理器具が汚れず、作るのも片づけるのも簡単です。


蒸しキャベツの作り方は、以下の通り。

① キャベツを細切りにする
② 皿に入れて水で数回洗う
③ 適度に水を残したままラップをかける
④ レンジでチン!

朝の副菜と同じく味付けは無しですが、キャベツは蒸すと甘くなるので、とくに物足りなさは感じません。


ちなみに、焼き魚に関しては、普通にしょう油をかけて食べています。

ソースやマヨネーズはもういらないけど、しょう油だけは絶対に捨てられないですね。

夜ごはんも魚

夜ごはんの献立もだいたい固定で、

・ごはん
・焼き魚(たまに煮魚)
・味噌汁
・野菜

といった構成です。


野菜は、ブロッコリーやほうれん草、小松菜、オクラなど。凝った料理にはせず、茹でたり鰹節をかけたりして食べています。

魚はなるべく、昼とは違うものをチョイス。

基本的には焼いて食べますが、週に1回くらいの頻度で煮魚(カラスカレイなど)が登場します。


家族とは別メニュー

僕は実家暮らしなので、食事は家族と一緒に摂ることが多いです。

しかし、親ときょうだいは、僕とは完全に別メニュー

ごはんと味噌汁は共通ですが、メインのおかずが被ることはまずありません。

食卓には、僕が口にできない、揚げ物やカレーも遠慮なく並べられます。


正直、「自分は魚ばかりなのに……」と思わなくもないですが、家族にまで食事を制限してもらうのは気が引けます。

僕だって健康だったら、自由に好きなものを食べたいですし。

病気のストレスは、なるべく周りには波及させないのが得策。

家族には、僕のクローン病のことなんて考えず、思う存分食事を楽しんでほしいです。


間食はやめた

以前はおやつにゆで卵や甘栗をたべていたのですが、間食をするとおなかが張った感覚が抜けないので止めました。

もう一年くらい、三度の食事の他は、水しか口にしていません。

まあ、実際そこまで厳しくする必要があるのかはわかりませんけどね。

とりあえず、体調が安定しているのは確かです。


間食は少しでも自分に許しを与えると、つい絶対NGなものにまで手を伸ばしてしまうので、思い切って完全に禁止してしまうのがおすすめ。

「週1回のご褒美」みたいな中途半端なことをすると、かえって自制心を保つのがつらくなります。


ちなみに、僕は間食をやめて浮いた(であろう)お金を、意識して趣味の読書に使っています。

そうすることで、周りの人がアイスや菓子パンを食べているのを見ても、「自分はその分本に使うから」と割り切ってスルーできます。

実は、AmazonのKindle UnlimitedAudible(オーディブル)に加入しているのも、こうした理由があってのことなのです。(こじつけ?)


関連記事:【比較】AmazonのAudible(オーディブル)とKindle Unlimitedはどっちがいい?それぞれのメリット・デメリットまとめ。


エレンタールは最終手段

クローン病患者の食事を語るうえで、どうしても無視できないのが、エレンタール。

ありがたいことに、僕はしばらくお世話になっていませんが、あの強烈な味は今でも鮮明に思い出せます。

個人的には味自体はそんなに嫌いではなく、ずっと前には好きなフレーバーのランキングも書きました。


関連記事:【発表】やっぱりフルーツ系がおいしい!エレンタールのフレーバー、おすすめランキング。


ただ、エレンタールで厄介なのが、飲むと必ず下痢になること。

乳糖が含まれているせいか、いくら時間をかけてちびちび飲んでも、便が緩くなってしまします。

病院の先生や看護士さんに聞いたところ、僕以外にもエレンタールで下痢になる人は多いそう。

他の患者さんは、一体どうやって対策しているのでしょう?


僕の場合、エレンタールは本当に症状がひどいときしか飲まず、食事とは併用しないようにしています。

病院の先生は割とあっさり処方してくれるけど、急にトイレに行きたくなるのはやっぱり困る……。

いつの日か、もっと飲みやすくて下痢になりにくい栄養剤が開発されるといいですね。


さいごに

IBDの食事に関しては、ネット上にたくさんの情報が載っています。

しかし、結局最後に信用できるのは自分の経験だけです。

とにかく大切にすべきなのは、一時的な愉しみよりも、長期的な健康。

1か月後、1年後の自分が笑顔でいられるように、何をどう食べるのか考えていきましょう!


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