僕は、実家で家事手伝い(実際はただの無職)をして暮らしていて、買い物や散歩以外では、家の外には出かけません。
最近読んだ新聞の記事によると、どうやらこれは引きこもりに当てはまるようです。
でも、当事者からすると、全然そんな気がしないんですよね。
今回は、引きこもりについての僕の考えを書きます。
家族も社会の一つ
僕が自分を引きこもりだと思わないのは、家族とコミュニケーションをとっているから。ほぼ自宅で生活しているものの、親やきょうだいとは普通に話すので、社会から隔絶された感覚はありません。
引きこもりの定義を辞書で調べてみると、「長期間にわたり自宅や自室にこもり、社会的な活動に参加しない状態が続くこと(大辞泉)」とあります。
ここでいう「社会」に、家族も含まれるのではないでしょうか?
世間的には、学校にも仕事にも行っていないと、引きこもりだとみなされがち。
でも、家族と一緒に食事をするのだって、立派な社会活動です。
仕事はしていてもほとんど誰とも会話せず、家に帰っても寝るだけのような人に比べたら、よっぽどましだと思います。
ネット、SNSは社会じゃない
とはいえ、僕も家の外で人間関係を築く必要性は感じています。家族がいつまでもそばにいる保証はありませんからね。
もし急に一人になったらと考えるとぞっとします。
先ほど、家族は社会の一つだと書きましたが、ネットやSNSに関しては、とてもそうだとは思えません。
デジタルのやり取りだけだと、ふとした瞬間に寂しさが襲ってきます。
ブログもツイッターもやっていますが、本の感想や将来の不安について話すなら、やはり対面で語り合える相手がいないと虚しいです。
リアルで人と接していないと、ネット上で発信するネタも生まれないんですよね。趣味の読書と英語学習も、正直ただの暇つぶしだし……
タイムラインに仕事の愚痴や子育ての悩みが流れてくると、自分には何もない現実を突きつけられて悲しくなります。
ただ、いざ仕事を始めようと考えると、なかなか勇気が出てきません。
僕はクローン病(腸の難病)なので、まずは難病患者向けの相談窓口に行ってみようかな……
引きこもりを見捨てないで!
引きこもりを社会に出すために、無理やり経済的な支援を断ち切る、という荒療治的なやり方もあるようですが、それには全面的に反対です。もし僕がやられたら、心の底から絶望します。
周りからは甘えているだけに見えても、本人がすぐに仕事ができる状態にあるとは限りません。
そもそも、普通の人が就職するのも大変なのに、今まで引きこもっていた人が簡単に仕事を探せるはずがないですよね?
実際、僕も職歴なしで難病持ちなので、これから働き口があるのかめちゃくちゃ不安です。
また、公的な支援に関しても、焦りで視野が狭まっていたり、自分は対象外だと思い込んだりしていて、本人だけだとなかなかうまくは頼れないもの。
どこかに相談するにしても、家族の助けは必要です。
身内に引きこもりがちな人がいたら、自力で動けるようになるまで、見捨てず協力してあげてください。
さいごに
僕が現在働いていないのは、持病のクローン病のせいですが、最近になってようやく体調が安定してきました。回復するまでの間、本当の意味での引きこもりにならずに済んだのは、すべて家族の支えのおかげです。
家に一円すらお金を入れていないのに、嫌みも言わずに接してくれて、本当に感謝しています。
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