クローン病なってからというもの、食事制限のせいで、食べる楽しみが大幅に減ってしまいました。
発症したばかりのころは、薬で症状が治まるたびすぐ好きなものを食べ始めていたのですが、そうすると決まって体調が悪くなるんですよね。
現在では、食事に固執するのはやめて、別の解決策を探す方向にシフトしました。
今回は、僕の考える、食べる幸せを失ったときにすべきことを2つ書きます。
①:食事以外の趣味を見つける
趣味がないとつらい!
まず、絶対にすべきなのは、継続的に取り組める趣味を探すこと。僕は飲食が自由にできなくなって初めて、自分を楽しませるのがいかに難しいかに気づきました。
ちょっとしたおやつや外食で得られる幸せは想像以上に大きくて、それを埋め合わせるには、趣味がないとつらいです。
僕の場合、体調が不安定で仕事もできず、時間だけがありあまり、精神的にかなり追い詰められました。
今は忙しい人でも、万が一に備えて、心のよりどころになるような趣味を作っておくことを強くすすめます。
趣味探しは気楽に
とはいえ、夢中になれる趣味を見つけるのは、なかなか難しいもの。僕はこのブログでは、読書と英語学習が趣味と書いていますが、正直、かなり無理やりです。
もともと人より本を読むし、英語の勉強も得意だったので、とりあえず趣味と言い張ることにしました。
まあ、心の底から好きで好きでたまらないものなんて、ある人の方が珍しいですよね。
もちろん、楽しめるのは大切ですが、個人的には、趣味として重要なのは、次の2点ではないかと思います。
・成長、変化を実感できる
・人に見せられる(共有しやすい)
たとえば、イラストや写真なら、最初は下手でも、続けるうちに技術は向上しますし、人に見せるのも容易なので、モチベーションが維持しやすいです。
僕の場合、読書も英語学習も、ブログに書くことで、記録・発信しています。
ちなみに、趣味なんて何をやっていいか全く見当もつかない人は、ユーキャンのカタログを眺めるのがおすすめです。
ユーキャンというと資格取得のイメージが強いですが、色えんぴつ画や将棋など、趣味の講座もたくさんあります。
受講するかどうかは別にして、趣味探しの参考にぜひ活用してみてください。
参考:ユーキャン公式サイト
②:他人の幸せに全力を捧げる
自分を楽しませるのに限界を感じたら、他人の幸せに目を向けるのも手です。おなかの痛みや食事制限でつらいときでも、家族や友人をどう喜ばせるかを考えると前向きな気持ちになれます。
僕は時々、「どうせ生きていても……」と自殺が頭をよぎることがありますが、そんなときはこの思考法で乗り切ってきました。
といっても、そこまで大げさな話ではなく、テーブルの上を片づけたり、「ありがとう」を言う回数を増やしたりといったちょっとしたことです。
なんだかきれいごとみたいですが、効果は絶大。
常に人のためにできることはないかと意識していると、負の感情が自然と消えていきますよ。
人の幸せは自分の幸せ
他人のために行動することは、自分自身の幸せにもつながります。海外の研究では、お金を自分のために使った場合よりも、他人のために使った方が幸福度が高くなるという結果が出ています。
まさに、「情けは人のためならず」ですね。
しかも、その結果は、裕福なお金持ちだけでなく、日々の生活にも困るような貧しい人々でも同じだそう。
たとえ苦しい状況であっても、自分の欲を満たすより、人を助けたり喜ばせたりした方が、幸せを感じやすいというわけです。
とくに、何かと面倒が多く、自分の気分を盛り上げるのが難しい難病患者にとっては、相手を通じて間接的に喜びを得るのは有効な手段かもしれません。
食べる楽しみは他人に任せる
人の幸せに着目することは、食事制限のイライラを鎮めるのにも役立ちます。たとえば、家族がおいしそうにアイスクリームを食べていると、食べられない自分と比べて、
「みんなだけずるい!」
とムカついてしまいがちですが、家族の目線で考えてみると、
「みんなおいしそうで幸せだなあ」
とポジティブに捉えられます。
自分が自由に食べられない分、身近な人に食事を楽しんでもらって、その幸せを分けてもらう感覚ですね。
「僕の前では食べないで」と周囲に負担を強いるより、かなり健全だと思います。
この際、食べる楽しみは他人任せにしてしまうのもありなのではないでしょうか。
さいごに
食事制限のときは、「食べられない」ことを意識しすぎると、ストレスが溜まって、逆に暴飲暴食に走りがち。僕は何度もそれで失敗してきたので、もうこりごりです。
食事以外の趣味や、周囲の幸せにエネルギーを集中させて、笑顔で生きていきましょう!