実は、9月の終わりごろから、ユーキャンの講座で、簿記3級の勉強をしています。
この記事を書いているのは、試験の前日!いよいよ明日が本番です。
今回は、簿記3級を受けることになった経緯と、実際にユーキャンの教材を使った感想を書きます。
※追記
試験、受けてきました!当日の体験談は以下の記事を参照。
関連記事:【体験談】簿記3級の試験を受けてきた!当日会場に着いてから帰るまでの流れを記録します。
(追記終わり)
簿記3級を受ける理由
きっかけは弟の就活
僕が簿記3級の試験を受けることになったのは、弟の就活がきっかけです。今までのんびりしていた弟ですが、学校で進路の説明があって焦ったらしく、突然資格を取りたいと言い出しました。
まあ、実に浅はかな発想ですが……
ただ、弟が自分から勉強したがることはめったにないので、家族みんなでどの資格を目指すべきか真剣に会議。
結果、就職に有利で手軽そうな簿記3級が選ばれたというわけです。
母は、「資格を取るならユーキャン!」とすぐに資料を請求。そのまま申し込みを決めました。
便乗して僕も受験
弟の就活のためなのに、僕まで受験する理由は2つあります。① 教材の有効活用
② 弟の教師役
まず1つ目は、教材がもったいないから。
ユーキャンの簿記3級講座は値段がお高めだったので、僕と母で使い回して徹底的に活用することにしました。
もちろん、受験料はそれぞれかかりますけどね。
無職の僕に関しては、一応弟と同じく仕事探し中なので、資格を取る価値はあるでしょう。
2つ目の理由は、弟に簿記3級を確実に取らせるため。
弟はあまり勉強が得意ではなく、自力で内容を理解できるのか心配……
そこで、時間に余裕のある僕が先に一通り学習して、弟がわからない部分を講義する予定です。
また、簿記3級の試験が行われるのは、2月、6月、11月の年3回。
僕は11月に受験しますが、弟と母はその次の2月に受験します。
そう、お分かりですね?
つまり、僕は学習指導兼会場の下見役、母は当日の付き添い役として、弟の合格を万全の態勢でサポートする作戦です。
とまあ、そんな感じで、今回は弟がメインですが、試験を受ける以上、僕だって手を抜くわけにはいきません。
兄としての意地とプライドにかけて、全力で頑張ります!
ユーキャンの簿記3級講座の内容
母がいつの間にか申し込みを済ませていて、ちょうど2か月ほど前に教材一式が届きました。その内容は以下の通りです。
・基本テキスト1(1~12課)
・基本テキスト2(13~22課)
・基本テキスト3(23~33課)
・基本テキスト4(34~43課)
・本試験対策トレーニング(44~56課)
・ラストスパート問題集(模擬試験×3回分)
これに加えて、副教材として、「一問一答集」と「勘定科目ルール表」、「添削課題集」が入っていました。
進め方は、基本テキスト4冊と本試験対策トレーニング(全部で56課)をメインで学習し、テキストが一冊終わるごとに添削課題を提出する形です。
添削課題は全部で5回。最初の4回はマークシート、最後は記述式の問題でした。
その後は、本番前に、模擬試験に3回挑戦して終わりです。
受講にかかる費用
ユーキャンの簿記3級講座の学費は、一括払いなら39000円、分割払いなら3300円×12回(総額39600円)です。価格はどちらも税込みで支払いは後払い、教材の送料はかかりません。
また、簿記3級そのものの受験料は2850円(税込)ですが、僕が申し込んだときは、ネット申し込み手数料として、追加で550円(税込)取られました。
というわけで、ユーキャンで簿記3級講座を受講して、実際に試験を受けるには42000~43000円ほどかかります。
「簿記3級講座」といっても、受験料は別なので、そこは注意が必要ですね。
ただ、当たり前ですが、ここまで書いてきた講座の内容や費用は現時点のもので、今後変更される可能性があります。
もし受講する場合は、必ずユーキャンのホームページで最新の情報を確認してください。
ネットで直接申し込みもできますが、まずは念のため資料請求(無料)するのがおすすめです。
【ユーキャン公式サイトはこちら】
実際に取り組んだ感想
「仕訳」に慣れたら、後は気持ち
まず、ユーキャンの教材というより、簿記そのものに対する感想です。会計や経理の経験がない僕が戸惑ったのが、仕訳。
簿記3級の試験では、お金や商品のやり取りを記述する「仕訳(しわけ)」という作業が基本になります。
最終的には、これをさまざまな帳簿や表にまとめていくのですが、仕訳を理解しないと、先のステップに進めません。
しかし、この「仕訳」がなかなか厄介!
やること自体は単純で、別に難しくはないのですが、何の目的で行うのかがわからず、途中までずっとモヤモヤしました。
よく耳にする、貸借対照表(バランスシート)や損益計算書にたどり着いて、ようやく霧が晴れた感じです。
ユーキャンのテキストは、3冊目までは仕訳に関する内容なので、ここを乗り越えられるかが、最初のポイントになりそうですね。
そして、仕訳を理解した後は、ひたすら集中力の勝負。
表の作成問題は慣れないと30~40分かかるので、1問解いただけでもかなり消耗します。
やることの多さに圧倒されて、見るだけで憂鬱になるんですよね……
でも、簿記3級の試験では、表の作成が毎回必ず出題されて、配点も全体の6割と大きいので、逃げるわけにはいきません。
地味な作業に屈せず淡々と手を動かす精神力が、簿記の合格には必要です。
ちなみに、僕は理系の学部出身ですが、簿記に有利なのかは微妙なところ。
簿記の試験では、文章からどんな取引が行われているのかを読み取る国語力が問われるので、むしろ文系の人の方が向いているかもしれません。
テキストは超丁寧!
さすがユーキャンの教材なだけあって、テキストはめちゃくちゃわかりやすかったです。図やイラストを駆使して「これでもか!」と丁寧に説明してくれて、逆にちょっとくどいくらい(笑)
それぞれの課は、重要事項の解説、例題、練習問題という流れになっていて、一度やっただけで、しっかり身についた感覚が味わえました。
また、テキストの問題はすべて書き込み式。
表などは大きく印刷されていて、数字の記入もしやすかったです。
最後の模擬試験は、本番と同じ形式で、A4サイズの答案用紙になっていました。
受験番号や採点者記述欄まで再現されていて、製作者のこだわりを感じますね。
ただ、僕の場合は、後で母と弟が使うので、すべてコピーして解答しました。
この作業が一番面倒だった……(泣)
学習期間は?
テキストの1つの課を終えるのにかかる時間は、問題の答え合わせを含めて20~30分くらい。しかし、後半表の作成が入ってくると、1時間くらいかかります。
僕は、1日に2課ずつ学習し、基本の4冊(43課まで)は約3週間で終了。
その時点では試験まで1か月と余裕があったので、ペースを落とし、10日ほど前に56課全てをやり切りました。
現在は模擬試験3回分も完了し、準備万端。あとは明日の本番を待つだけです。
実際やってみた感想としては、ボリュームはかなり多め。
正直3級は簡単だろうと舐めていたのですが、意外と範囲が広く、問題は暗記すればササっと解けるようなものではありませんでした。
普通に学校や仕事がある人なら、最低でも1か月半は学習期間が必要だと思います。
一問一答集は復習に便利
テキストの内容を復習するのに役立ったのが、一問一答集。仕訳や帳簿記入の問題が、一問一答形式で155問載っています。
それぞれの問題が基本テキストのどこに対応するかが示されているので、自分の苦手な部分だけを、効率的に見直すことができました。
テキスト全体をもう一周する手間が省けて、大助かりですね。
実際、一通り学習を終えた段階では、忘れている箇所が多く不安だったのですが、この問題集のおかげで自信がつきました。
明日の本番は、とりあえずこの一冊を試験会場に持っていくつもりです。
独学とユーキャンの最大の違い
僕は、ITパスポートや基本情報技術者など、すでにいくつか資格をもっていますが、どれも書店で買った参考書を使って、独学で勉強して取得しました。今回初めてユーキャンの講座を受けてみて、独学と一番違うと思ったのは、やり終えたときの達成感です。
たしかに、市販の問題集や過去問を利用した方が安上がりですし、頑張れば合格はできるのですが、いまいち自分が成長した気がしません。
ユーキャンでは、しっかりとしたボリュームの教材を、ある程度長い期間をかけて学習するので、内容が使える知識として頭に定着した実感があります。
ちょっと値段はお高めですが、真面目に取り組むのなら、それに見合う価値はありますね。
また機会があれば、別の資格にも挑戦してみたいです。
さいごに
テストに備えて真剣に勉強するのは大学のとき以来で、いい刺激になりました。明日の試験、どうなるのか楽しみだなあ……