【英語学習】TEDトークでリスニングの練習をするのは初心者にはハードルが高い。聴き取れなくてもしょうがないよ。

TEDでリスニング_TED(テッド)トークで英語のリスニングをするのは初心者にはハードルが高い。聴き取れなくてもしょうがないよ。


みなさんは「TED(テッド)」を聞いたことがありますか?

科学や心理学、国際問題など、さまざまな分野のプレゼンを英語で聴ける、英語学習者にとってはありがたいサービスです。

僕もよく利用していて、以前このブログでも紹介しました。


しかし、改めて考えてみると、TEDトークは初心者にすすめるには、ちょっと難易度が高すぎる気がします。

実際、TOEICで800点以上取った僕でも聴き取れないことがありますからね。

今回は、初心者が英語のリスニングをするには、TEDは向いていないかも、という話です。


TEDが初心者向きでない理由

発音が一定じゃない

TEDでのリスニングが難しい理由は、発音が人によってバラバラだからです。

住んでいる国や地域を問わず世界中の方々がプレゼンを披露していて、全員が英語のネイティブスピーカーとは限りません

むしろ、英語が母国語でない人が大半なので、発音が聞き取りづらいのは当然。外国人の話す日本語が理解しにくいのと一緒ですね。


同じ「英語」であっても、出身地によってそれぞれ独特なクセがあります。

たとえば、僕はロシアや中東の人の話す英語が苦手。たまに挑戦しては、途中であきらめます(泣)


もちろん、どんな発音でも聴き取れるのが理想ですが、標準的な英語にすら慣れていない初心者が、いきなりそのレベルを目指すのは無謀。

まずはネイティブの話すアメリカ英語やイギリス英語を聴いてリスニングの練習をした方が上達が早いですし、ニュースや海外ドラマを見るだけなら、それで充分対応できます。


また、初期の段階でクセの強い英語を聴いていると、自分の発音まで影響を受けかねません。

TEDを英語学習に利用するのは、ある程度発音の基礎ができてからがよいと思います。

トークを選ぶのが大変

TEDで苦労するのが、たくさんのプレゼンの中から、自分の聴きたいものを探すこと。

面白くてわかりやすいリスニングにちょうどいいトークは確かにあるのですが、そこにたどり着くのが難しいんですよね。


TEDは検索機能がいまいちで、誰のトークを聴きたいのか、話し手の名前がはっきりしていないと迷子になる可能性が高いです。

たとえ日本語訳がついていたとしても、タイトルや説明を読んで内容を吟味するのはかなりの手間。

下手をすると、英語を聴いている時間より、トークを探している時間の方が長かった、なんてことも……


ちなみに、どれを聴くか「選ぶ」という行為は、それ自体がやる気を妨げる原因になります。

メンタリストDaiGoさんの『自分を操る超集中力』では、いかにして選択の回数を減らすかが集中力を保つポイントだと書かれていました。

英語に苦手意識のある人は、毎回取り組むべき内容が決まっている教材の方が、挫折せずに勉強を続けられるかもしれません。


初心者におすすめのリスニング学習法

では、TEDがダメなら、何を使ってリスニングをすればいいのか?

初心者におすすめのリスニング学習法を2つ紹介します。

① アルク『究極の英語リスニング』

まず、市販の教材を使うなら、僕のイチ押しは、アルクの『究極の英語リスニング』。

英語力に応じてVol.1からVol.4まで4つの段階にレベルがわかれているので、初心者から上級者まで、幅広くリスニングの練習ができます。

英文の長さは最大でも3分くらいで、朝や寝る前などに習慣的に取り組むのに便利。

音声をまねて発音の練習をする「シャドーイング」の教材としてもおすすめです。


関連記事:【レビュー】アルクの『究極の英語リスニング』をやってみた感想。毎日聞いても飽きないよ!

② 海外ドラマ

「生の英語じゃなきゃ嫌だ!」という人は、海外ドラマを利用すると、楽しくリスニング能力を鍛えられます。

ジャンルとしては、『フルハウス』や『フレンズ』などのコメディーがおすすめ。理由は次の3つです。

・会話量が多い
・専門用語が少ない
・英語が理解できなくても話についていきやすい

もちろん好みにもよりますが、アクション系はセリフが少なめ、ミステリーや医療系は専門用語がきついです。


ちなみに、僕は大学生のとき、字幕なしでひたすら『フルハウス』を見ていたら、TOEICのスコアが飛躍的に伸びました。

『フルハウス』はDVDのコンプリートボックスを購入したほど大好きです。

余談:懐かしのESL

TEDに代わるリスニング教材として、真っ先に僕の頭に浮かんだのはESL(English as a Second Language)ポッドキャスト

英語のダイアログを英語で解説してくれるクオリティの高い内容で、英語学習者の間ではおなじみだったと思います。

僕は昔、毎日楽しく聴いていました。


ところが、2016年の末に突然の有料化!

今回紹介しようと思って調べてみたところ、現在は月額29ドルと、ずいぶん高額な教材になっていました。

いやー、ここまで高いと気軽には手が出せないですね……

僕のウォークマンには、ESLの音声が100回分くらい残っていて、久々に聴いて感慨にふけりました。


さいごに

僕の場合、TEDは主にポッドキャストを利用して、その日更新されたトークを聞いています。

リスニングの練習というより、単に英語に触れる時間を増やすのが目的ですね。

プレゼンの内容や話の構成の仕方など、英語以外で勉強になる点も多いので、今は聞き取るのが難しい人も、自信がついたらまたチャレンジしてみてください。


関連記事:【レビュー】『English Grammar in Use』を使ってみた感想。練習問題がたくさんあって学習しやすい。

関連記事:【便利】Kindleで洋書を読む5つのメリット。Kindleは最強の英語学習ツールだ!