Kindle Unlimitedでときどさんの『東大卒プロゲーマー』を読みました。
プロゲーマーといえば梅原大悟さんしか知らなかったけど、ときどさんもすごい!
この業界は化け物ばっかりだ……
感想・レビュー
実績が半端ない
この本ではときどさんのゲーマーとしての経歴が書かれていて、大会での実績が素晴らしすぎて引きました。東大に入学する前に、世界タイトル取ってるじゃん!
「東大を卒業してプロゲーマーになった」というより「プロゲーマーになる途中で東大を通過した」と表現した方がしっくりきます。
しかし、本当に恐ろしいのは、そんな彼でもプロになるのに二の足を踏んだという事実。
栄光が一瞬で過去のものになる世界で生きていくのは大変だなあと思いました。
近頃eスポーツが流行っていますが、楽しむのと仕事にするのは大違いです。
梅原さんとの比較
本を読みながら、ときどさんは梅原さんとどう違うのかをずっと考えていました。僕の結論は「ゲーム」に対するアプローチが、梅原さんは内側から、ときどさんは外側からというところ。
もちろん、ときどさんもゲーム業界の中核を担う存在ではあります。
でも彼の文章を読んでいると、どうすれば「ゲーム」を攻略できるのかを冷静に分析する、第三者的な冷静さを感じます。
論理や情熱はあくまでもそれに必要な武器であって、仮に対象がゲームでなかったとしても、うまく立ち回っていけそうです。
一方の梅原さんは、プロゲーマーという職業そのものを体現したような生き方。一体ゲームがなかったら何をしているのか想像もつきません。
こう書くと、なんだか梅原さんを褒めたたえているみたいですが、個人的に共感できるのはときどさんの方。
化け物じみたストイックさはとても真似できそうにないけれど、失敗の仕方が人間らしくて応援したくなります。
eスポーツはどこまで伸びる?
正直なところ、僕は他人がゲームをやっているのを見る面白さがよくわかりません。なので、ゲームがスポーツのように扱われているのは、いまだに違和感があります。
自分でやるのは好きだし、ネットで観戦する層がいるのは確かですが……
これからゲームが国民的なスポーツになるには、2つの問題があると思います。
一つ目は、ゲームの種類が多すぎること。
ひと言で「ゲーム」といっても、世の中にはたくさんの作品があります。大会ごとに行われるゲームが変わってしまっては、ファンは増えにくいでしょう。
新作が出るたびに登場キャラや技が変更されるのも、ついていきづらいところです。
2つ目は、ゲーム会社の利権争い。
ゲームは普通のスポーツと違って、それを開発した会社が明確に存在します。
もしオリンピックの正式種目になったとしたら、競技に使われるゲームを作った会社は莫大な利益を得るはず。
お金に関する枠組みを作る作業は難航すること間違いなしです。
とまあこんな感じで、僕はeスポーツに対して懐疑的ですが、果たしてどうなるのか?
予想が外れて、野球やサッカーに並ぶスポーツに成長したら、それはそれで楽しいですね。
さいごに
僕は格闘ゲームには興味がありませんが、プロゲーマーの生き様は好き。そんな微妙な距離感でeスポーツの世界を眺めています。
たまにこういう本を読むくらいがぴったりかな。
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