AmazonのAudible(オーディブル)には、通常会員や退会とは別に「休会」という状態があります。
お金がかからずに会員特典が継続できると聞いてやってみたのですが、やはりそれなりの制限がありました。
今回は、休会と退会との違いや、サービスの制限について書きます。
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休会は裏メニュー
Audibleの休会は、解約手続きの途中で初めて現れる、裏メニュー的なプラン。画面の指示に従って退会の申し込みをしていると、「退会される前に……」といくつかの選択肢が提示され、引き留めようとする作戦です。
退会の理由などを答えた後になってやっと出てくるので、本気でやめようと思っていない人は、存在を知ることはないでしょう。
関連記事:【解説】Audible(オーディブル)の解約方法。退会前にやるべきことと注意点。
「休会」とは、一定期間コインが付与されない代わりに、料金が発生しないというもの。
退会と違い、今までもらったコインは消失せず、通常通り使用することが可能です。
また、オーディオブックは会員と同じく、通常価格の3割引きの値段で購入できます。
休会期間は30日、60日、90日の3パターンから選べ、終了すると自動的に元の会員の状態に戻る仕組み。
とりあえず完全に退会するのは避けさせ、お客との関係を保つ、なんとも巧妙な手口ですね。
休会中の制限
休会は、無料で会員特典を維持できるありがたいプランですが、実際に試してみるといろいろ制限がありました。僕が残念だったのは以下の2点です。
① Audible Stationが有料になる
Audibleには、会員であれば追加料金なしで利用できる、「Audible Station(オーディブルステーション)」というコンテンツがあります。通常の会員なら「0円で購入」することが可能なのですが、休会すると有料になってしまいました。
休会を申し込んだ際にAudibleから送られてきたメールには、休会中でも利用可能な特典の中に「追加料金なしの会員向けコンテンツ」と書かれていたんですけど……。
なぜか元の価格に横線が引かれて3割引きになっているのが中途半端なところ。
会員だと認められているのか、そうではないのか、よくわかりません。
② サイトから返品手続きができない
Audibleでは、オーディオブックが気に入らなければ、サイト上で簡単に返品して、コインを取り戻すことができます。しかし、休会してから返品しようとすると、返品ボタンが消えて、すべての作品が「返品不可」の状態に。
もしかして返品し過ぎて制限がかかったのか?と思ったのですが、ヘルプページを見ると、きちんと記載がありました。
ヘルプの説明によると、休会中に本を返品する場合には、回数制限を超えたときと同様に、カスタマーサービスへのお問い合わせが必要とのこと。
さすがにそこまでして返品するつもりはないので、事実上できないのと一緒ですね。
さいごに
最初はお得だと思った休会も、実態がわかるとそこまでメリットを感じませんでした。無料で何でもできるほど、世の中甘くないか……。
アプリが使えないわけではないので、休会中は今まで手に入れた本を聴いて楽しみます。