NHKは「再放送」が嫌いなのか?「○○選」という表記が紛らわしい。

受信料に関して賛否両論あるNHKだが、僕はNHKの番組が好きでよく見る。

ドキュメンタリー系の番組での取材力はさすが国営放送だと感じるし、『100カメ』や『ねほりんぱほりん』のように企画自体が面白い番組も多い。

なにより、番組の途中でCMが流れないのが快適。特にアニメを見ているときは、NHKで放送してくれてありがたいな、と思う。

しかし一方で、頻繁に番組を視聴するからこそ、どうしても気になる点がある。それは、過去に放送した回を「再放送」と明記せず「○○選」として放送することだ。


「再」か「選」か

過去に放送した番組をもう一度放送するのだから、普通に考えれば再放送である。それをはっきり「再放送」と言わず、番組タイトルに「選」と一字つけるだけにするから紛らわしい。

おそらく、過去の放送からよかった回を「選りすぐって」放送するから「選」なのだろう。言葉の響きとして、再放送ではなく「○○選」と言いたい気持ちはなんとなくわかる。

ただ、通常と別枠で放送するならまだしも、いつも通りの時間枠で突然「○○選」を放送するのはいかがなものか。

新聞のテレビ欄に「再」という表示がないから、いつも通り新しい放送なのかと勘違いしてしまう。

録画した番組を途中まで見て「あれ、なんか知ってる内容だなあ」と思って確認したら、「○○選」だったパターンが度々ある。

最近では「100分de名著選」に引っかかって、非常に情けない気持ちになった。「前にも似た本が出てきたな」と思いつつ、25分しっかり視聴した自分が恥ずかしい……。


再放送なら堂々と

手間暇かけて制作した番組を繰り返し放送すること自体は、悪いことでもなんでもない。

むしろ、途中で存在を知って序盤を見逃した番組も多いから、再放送は積極的に行ってほしいくらいだ。

お金を払えばNHKオンデマンド(アニメの一部はAmazonプライム)で見れるけど、やっぱり僕はテレビで見たい。

もしかするとNHKは、すでにたくさん再放送をしているから、これ以上テレビ欄に「再」の文字が増えると、国民の印象が悪いと思っているのかもしれない。

だとしたら、中途半端に「選」と書いてごまかすのは逆効果だと、僕は思う。

せっかく質の高い番組を作っているのだから、再放送なら堂々と「再放送です!」と言ってくれれば、それでいい。