紙の保険証を廃止するメリットを実感。退職時の保険証の返却期限がシビア過ぎる。

一般市民からも病院側からも賛否両論ある、保険証のマイナンバーカードへの一本化。

今のところ2024年の秋ごろには紙の保険証が廃止される予定ですが、果たしてどうなるのやら。

個人的にはどっちでもよくて、「保険証への紐づけでポイントもらえてラッキー!」くらいにしか思っていませんでいた。

しかし最近、紙の保険証廃止のメリットを実感する出来事がありました。


直接雇用への切り替えで保険証を返却

実は、これまでずっと派遣として働いていたのですが、もうすぐ「3年ルール」に抵触するということで、今月から契約が勤務先への直接雇用へと切り替わりました。

いわゆる「転籍」というやつで、手続きは書類を何枚か書くだけで終了。雇用主は変わっても、勤務地や業務内容は全く同じで、たいして変化はありません。


ただ、油断してやらかしてしまったのが、派遣会社への保険証の返却

転籍のタイミングで派遣会社は退職扱いになるため、保険証を返す必要があるのですが、僕は社会人としてはNGな失敗をしてしまいました。


返却期限はたったの5日

保険証に関しては、直接雇用への切り替えが決まったとき、派遣会社の担当者から「12/31を過ぎると保険証は使えなくなるので、年が明けたら返しに来てください」と言われていました。

しかし、僕の年末年始は12/30~1/2までの4連勤。お正月ムードも感じることなく、保険証のことは「1月中に返せばいいかな」くらいの感覚で、頭の片隅に追いやられていました。

ところが、いざ調べてみると、保険証には返却期限があることが判明。その期間は退職日から5日後まで。み、短い……。

想定外の期限のシビアさに焦った僕は、その日のうちに派遣会社の事業所に直行。本来の返却期日を1週間ほどオーバーしてから保険証を返したのでした。


マイナ保険証が実現していれば……

通常の会社勤めであれば、退職時は仕事の最終日に保険証を持っていけばいいのでしょう。

しかし、派遣の場合、勤務先と派遣会社は別の場所。仕事を辞めるときには、わざわざ普段とは別の場所に保険証を持参する必要があるのです。

僕の場合は、約3年ぶりに派遣会社の事務所に出向くことになりました。


もしもマイナ保険証が義務化され紙の保険証が廃止になっていれば、ただ保険証を返すためだけに派遣会社に行くような手間はなかったはず。

今まで「保険証をマイナンバーカードに一本化して何かメリットがあるのだろうか?」と思っていましたが、保険組合ごとの物理的な保険証がなくなることで、転職・退職時の手続きが楽になるのだということを身をもって知りました。


ちなみに、保険証の返却は対面での受け渡しが原則ですが、事情があれば郵送でも可能とのこと。

僕はちゃんと届くのか不安だったのと、期限を過ぎてからの郵送は失礼だろうと思い、直接手渡しに行きました。

結局、派遣会社の担当の方は全く怒ることなく、笑顔で丁寧に対応してくれ一安心。

最後にきちんと挨拶する機会が得られたという点では、紙の保険証があってよかったのかもしれません。


さいごに

気になっていた保険証の「喪失証明書」は、退職後に国民健康保険の手続きをする場合にのみ必要で、転籍先で社会保険に加入するのであれば書類のやり取りは不要だそうです。

というわけで、保険証の切り替えに関して、僕がすべきことは終わり!

果たして無事に新しい保険証が発行されるのか、どきどきしながら待っています。


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