【洋書】Oliver Burkeman著『Four Thousand Weeks』を読んだ感想。限りある人生を踏みしめる。

Oliver Burkemanさんの『Four Thousand Weeks』を読んだ。

80歳まで生きるとすれば、人生は大体4000週間。決して無限ではなく、その有限性から目を逸らさず、正面から受け入れることが大事、という内容。効率を追い求めるのは逆効果で、いくつかの項目に絞って、一つ一つに必要な時間をしっかり割くことをすすめていた。(「時間を割く」みたいな、時間が恣意的にコントロールできるものであるかのような誤解を招く表現自体がよくないっぽい)


個人的には4000週間でも「長いな……」と感じる。しかし、なんとなくこの先の未来に何でも無限に詰め込めるような気がしていたのは否めない。英語もブログもお絵描きも、ずっと続けていればいつか上達するんじゃないかと、どれも中途半端に取り組んでいた。なかなか本気を出せずにいたのは、やはり著者の指摘の通り、幻想が打ち破られるのを怖がっていたからかもしれない。「いつか」なんて、永遠にやっては来ないのだ。

さて、そうなると考えるべきは、何を切り捨てるか。前に『Think Again』を読んだ時にも考えたが、ブログはもうやめるべきかもしれない。チャットGPTが出てきて、ブログそのものの存在意義も段々薄れてきていると思う。「1つだけ選べるなら何に熟達したいか?」と問われたとき、「ブログ!」と答えることもないだろう。

英語学習は時間がかかる割に、頑張っても目に見える成果物がない。また、英語での発信(書く・話す)において、本当の意味で「正しい英語」を使えているか否かはネイティブでないと判断できないと僕は思っている。もちろん勉強する意義はあるが、どこまで行ってもゴールにたどり着けない虚しさがある。

というわけで、当面の間はお絵描きに全力を出そうと決めた。たまに"think again"しながら、限りある人生をじっくり踏みしめていこう。


関連記事:【英語学習】もう読んだ?Kindle Unlimitedで読み放題のおすすめ洋書まとめ。

関連記事:【洋書】Adam Grant著『Think Again』を読んだ感想。惰性に逃げずに考え直す。