AmazonのKindle Unlimitedでは、日本語の本だけでなく、洋書もたくさん読み放題の対象になっています。
ただ、数多くの洋書の中から面白い作品を見つけ出すのは骨の折れる作業。
タイトルやレビューが英語だと、どの作品を読むべきか判断するのが、なかなか難しいと思います。
日本語の本であれば、それがどれくらいメジャーな作品なのか、自分の好みに合う内容なのか、パッと見でも何となく感じ取れるんですけどね……。
というわけで今回は、Kindle Unlimitedで読み放題の洋書の中から、おすすめの作品をご紹介。
ご自身で洋書を探すときの足掛かりにしていただければ幸いです。
Kindle Unlimitedの対象作品は変更される可能性があります。ダウンロードの際は、その本が読み放題の対象になっているか、事前にしっかり確認しましょう!
【Kindle Unlimited公式サイトはこちら】
※日本語の本のおすすめはこちらの記事にまとめています
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Kindle Unlimitedのおすすめ洋書
Harry Potter and the Philosopher's Stone
J.K. Rowling (著), Jim Kay (イラスト)
Kindle Unlimitedの目玉作品といえば、「ハリー・ポッター」シリーズ。
特に1巻目の『Harry Potter and the Philosopher's Stone』は面白いので、未読であればぜひ読んでみることをおすすめします。
僕は映画で話は知っていましたが、英語ならではの表現があったり、映像化されていないシーンがあったり、原作ならではの発見がたくさん。
映画での世界観の再現度は非常に高く、原著を読んでギャップにモヤモヤ……みたいなことにはならないと思います。
Kindle Unlimitedでは、「ハリー・ポッター」シリーズが英語版も日本語訳も全巻読み放題の対象になっており、両者を比較しながら読み進めることも可能。
英語版の方は、1巻目と2巻目以降で読み放題の対象のバージョン(版)が異なるので、少し注意が必要です。(1巻目だけKindle in Motion)
The Sky Below
英語版 Scott Parazynski (著), Susy Flory (著)
元宇宙飛行士のスコット・パラジンスキー(Scott Parazynski)さんの自伝です。
宇宙飛行士のリアルな仕事を知れるのはもちろん、エベレスト登山の様子も臨場感たっぷりに描かれています。
著者はかなりのベテランで、STS-95というミッションでは、日本人初の女性宇宙飛行士である向井千秋さんも登場。
マンガの『宇宙兄弟』で、宇宙飛行士になっても一度も宇宙に行かないで終わる人がいる、と書かれていましたが、スコットさんは逆に何度もミッションに選ばれていて驚きます。
きっとものすごく頼りにされてるんだろうなあ……。
マンガの『宇宙兄弟』で、宇宙飛行士になっても一度も宇宙に行かないで終わる人がいる、と書かれていましたが、スコットさんは逆に何度もミッションに選ばれていて驚きます。
きっとものすごく頼りにされてるんだろうなあ……。
この本は「Kindle In Motion」という特殊なKindle本で、掲載されている写真がハリー・ポッターに出てくる新聞みたいに動きます。
残念ながらKindle Paperwhiteでは機能が発動せず普通の静止画像のままですが、ロケットや訓練の写真は止まっていても見る価値ありです。
The Great Passage
英語版 Shion Miura (著), Juliet Winters Carpenter (翻訳)
本屋大賞を受賞した三浦しをんさんの『舟を編む』の英語版です。
辞書作りの現場を舞台にした小説で、1冊の国語辞典が出来上がるまでの過程とともに、主人公の成長が描かれます。
編纂にかかる膨大な作業量と時間を知ると、手元にある紙の辞書が愛おしくなること間違いなし。
日本語の辞書の話を英語に訳すのは大変だったと思いますが、読む側としては言葉の本質的な意味を深く理解できて楽しいです。
『The Great Passage』は、オーディオブックサービスのAudible(オーディブル)でも聴き放題の対象になっています。
Audibleに加入しなくてもサンプルの再生は可能なので、暇な人はぜひ朗読の雰囲気を味わってみてください。
【Audible公式サイトはこちら】
関連記事:本で英語のリスニング!Audible(オーディブル)で聴き放題のおすすめ洋書まとめ。
日本でもベストセラーになった『7つの習慣』の原著です。(Infographics Editionのため、図表やイラストがたくさん)
7つの習慣は、自分の内面を変える第1~第3の習慣、他者との関わりについての第4~第6の習慣、そして全体を包括的に磨き上げる第7の習慣の3段階に分かれており、自分の内側から外側へ向かって順を追って改革を目指す流れになっています。
個人的に心に刺さったのは、第1の習慣である「Be Proactive」。
習慣というより意識の問題ですが、忘れたくない考え方だなと思いました。
自己啓発というのも、たまには悪くないものですね。
ただ、文章としては同じような話の繰り返しが多く、冗長に感じるかもしれません。
一応、続編である第8の習慣『The 8th Habit』もKindle Unlimitedで読み放題になっているみたいですが、僕はもうお腹いっぱいです(笑)
ユダヤ教のラビ(宗教的指導者)が探偵役という、珍しいタイプのミステリー。
聖典に記されたルールに則って争いごとを仲裁するなど、日本の小説ではあまりお目にかかれない展開があって面白いです。
宗教が前面に出ていると少し手に取りづらいかもしれませんが、スピリチュアルな要素はなく、むしろ現実的で淡々とした話運び。
現代社会における立ち位置を模索する教会関係者のやり取りからは、時代とともに変化しつつある信仰のあり方がうかがえます。
この作品は宮脇孝雄さんの『洋書ラビリンスへようこそ』でも取り上げられていました。
自分が読んだ本をプロがおすすめしていると、ちょっとうれしくなりますね。
関連記事:【書評の書評】これぞプロの洋書レビュー!宮脇孝雄『洋書ラビリンスへようこそ』を読んだ感想。
個性豊かな動物たちが主人公の、心がほっこりするお話です。
日本語訳だと『たのしい川べ』というタイトルで出版されているようですが、僕は全く知りませんでした。
臆病だけど真っすぐなモグラくん、優しくて頭も気も回るネズミくん、傲慢ですぐ調子に乗るカエルくん、頼れる兄貴分のアナグマくん。
みな動物のはずなのに、生活も言動も人間っぽいのが愉快です。
英語学習的な観点からすると、使われているのがイギリス英語でかつ古風な言い回しが多いため、読むのに苦労するかもしれません。
僕はKindleの辞書機能を駆使して読み切りましたが、子ども向けの本にしてはだいぶ時間がかかったと思います。
関連記事:【洋書】Kenneth Grahame著『The Wind in the Willows』を読んだ感想。ネズミもモグラも人間も、境目なんて曖昧でいい。
ちなみに、この本は先に紹介した『Harry Potter and the Philosopher's Stone』や『The Sky Below』と同じく、表紙や挿し絵のイラストが動く、「Kindle in Motion」という特殊な仕様のKindle本。
「Kindle in Motion」の作品には、他にもKindle Unlimitedで読み放題になっているものが多いので、ぜひチェックしてみてください。
あと、この記事を書くときに気づきましたが、『The Wind in the Willows』はAmazonClassics EditionであればKindle版が無料でダウンロード可能。
わざわざKindle Unlimitedで読む必要はなかった……。
関連記事:Kindleがあれば無料でたくさん洋書が読める!AmazonClassicsは英文多読にぴったり。
辞書作りの現場を舞台にした小説で、1冊の国語辞典が出来上がるまでの過程とともに、主人公の成長が描かれます。
編纂にかかる膨大な作業量と時間を知ると、手元にある紙の辞書が愛おしくなること間違いなし。
日本語の辞書の話を英語に訳すのは大変だったと思いますが、読む側としては言葉の本質的な意味を深く理解できて楽しいです。
『The Great Passage』は、オーディオブックサービスのAudible(オーディブル)でも聴き放題の対象になっています。
Audibleに加入しなくてもサンプルの再生は可能なので、暇な人はぜひ朗読の雰囲気を味わってみてください。
【Audible公式サイトはこちら】
関連記事:本で英語のリスニング!Audible(オーディブル)で聴き放題のおすすめ洋書まとめ。
The 7 Habits of Highly Effective People
英語版 Stephen R. Covey (著)
日本でもベストセラーになった『7つの習慣』の原著です。(Infographics Editionのため、図表やイラストがたくさん)
7つの習慣は、自分の内面を変える第1~第3の習慣、他者との関わりについての第4~第6の習慣、そして全体を包括的に磨き上げる第7の習慣の3段階に分かれており、自分の内側から外側へ向かって順を追って改革を目指す流れになっています。
個人的に心に刺さったのは、第1の習慣である「Be Proactive」。
習慣というより意識の問題ですが、忘れたくない考え方だなと思いました。
自己啓発というのも、たまには悪くないものですね。
ただ、文章としては同じような話の繰り返しが多く、冗長に感じるかもしれません。
一応、続編である第8の習慣『The 8th Habit』もKindle Unlimitedで読み放題になっているみたいですが、僕はもうお腹いっぱいです(笑)
Friday the Rabbi Slept Late
英語版 Harry Kemelman (著)
ユダヤ教のラビ(宗教的指導者)が探偵役という、珍しいタイプのミステリー。
聖典に記されたルールに則って争いごとを仲裁するなど、日本の小説ではあまりお目にかかれない展開があって面白いです。
宗教が前面に出ていると少し手に取りづらいかもしれませんが、スピリチュアルな要素はなく、むしろ現実的で淡々とした話運び。
現代社会における立ち位置を模索する教会関係者のやり取りからは、時代とともに変化しつつある信仰のあり方がうかがえます。
この作品は宮脇孝雄さんの『洋書ラビリンスへようこそ』でも取り上げられていました。
自分が読んだ本をプロがおすすめしていると、ちょっとうれしくなりますね。
関連記事:【書評の書評】これぞプロの洋書レビュー!宮脇孝雄『洋書ラビリンスへようこそ』を読んだ感想。
The Wind in the Willows
英語版 Kenneth Grahame (著), Evan Palmer (イラスト)
個性豊かな動物たちが主人公の、心がほっこりするお話です。
日本語訳だと『たのしい川べ』というタイトルで出版されているようですが、僕は全く知りませんでした。
臆病だけど真っすぐなモグラくん、優しくて頭も気も回るネズミくん、傲慢ですぐ調子に乗るカエルくん、頼れる兄貴分のアナグマくん。
みな動物のはずなのに、生活も言動も人間っぽいのが愉快です。
英語学習的な観点からすると、使われているのがイギリス英語でかつ古風な言い回しが多いため、読むのに苦労するかもしれません。
僕はKindleの辞書機能を駆使して読み切りましたが、子ども向けの本にしてはだいぶ時間がかかったと思います。
関連記事:【洋書】Kenneth Grahame著『The Wind in the Willows』を読んだ感想。ネズミもモグラも人間も、境目なんて曖昧でいい。
ちなみに、この本は先に紹介した『Harry Potter and the Philosopher's Stone』や『The Sky Below』と同じく、表紙や挿し絵のイラストが動く、「Kindle in Motion」という特殊な仕様のKindle本。
「Kindle in Motion」の作品には、他にもKindle Unlimitedで読み放題になっているものが多いので、ぜひチェックしてみてください。
あと、この記事を書くときに気づきましたが、『The Wind in the Willows』はAmazonClassics EditionであればKindle版が無料でダウンロード可能。
わざわざKindle Unlimitedで読む必要はなかった……。
関連記事:Kindleがあれば無料でたくさん洋書が読める!AmazonClassicsは英文多読にぴったり。
さいごに
Kindle Unlimitedはせっかくの読み放題サービスなのに、僕は英文を読むのが遅く、洋書はそこまでの冊数を読めていません。こんな記事を書いておいてなんですが、ぶっちゃけ洋書に関しては、Kindle Unlimitedよりも、普通に好きな作品を買って読んだほうが合理的かもしれないですね(笑)
とはいえ、同一のサービス内で日本語の本も洋書も(そして英語教材などの実用書も)読めるのがKindle Unlimitedのすごいところ。
みなさんも焦らず自分のペースでKindleUnlimitedの洋書を楽みましょう!
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関連記事:【比較】AmazonのAudible(オーディブル)とKindle Unlimitedはどっちがいい?それぞれのメリット・デメリットまとめ。
関連記事:【レビュー】アルクの『究極の英語リスニング』をやってみた感想。毎日聞いても飽きないよ!