ついに文庫化!『三体』は登場人物の名前の読みが難しいけど出版社の配慮が神だった。

近所の書店で劉慈欣さんの『三体』を買いました。いやー、ついに文庫化しましたね。文庫なのに1200円くらいして本屋で「うおっ」と声をあげそうになりましたが、600ページ以上ある分厚い本なので、妥当な値段だと思います。

『三体』に手を出すにあたって懸念していたのは、人名の難しさ。予想通り冒頭に登場人物の一覧が載っていて、これは手強いぞと思いました。中国語の人名は、使われている漢字が難しいのに加え、日本語読みと現地発音に近い読み(英語っぽい読み)の2種類の読み方があって非常にややこしいのです。

しかし、本を読み始めてびっくり。

人名にめちゃくちゃな頻度でルビがふってある!!!!!

普通の小説だと登場人物の名前に読み仮名がついているのはそのキャラが最初に出てくるときだけですが、『三体』では見開きでページが切り替わるごとに改めてルビがふってあります。

しかも、本の間には、登場人物と名前の読みがひと目でわかる「登場人物一覧表」まで挟まってました。これでいちいち最初の一覧に戻らなくてもキャラの名前を確認できます。

たぶん単行本の出版時から名前の読みの難解さについて読者から悲鳴の声が上がっていたのだと思いますが、それにしても素晴らしい対応。

早川書房さんの気配りには感心しまくりです。ありがとう!!!


劉 慈欣 (著), 大森 望 (翻訳), 光吉 さくら (翻訳), ワン チャイ (翻訳), 立原 透耶 (監修)


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