【短歌日記】「実は僕、難病です」と言うことが難しいから「難病」と呼ぶ

「実は僕、難病です」と言うことが
難しいから「難病」と呼ぶ


職場のベテランさんが辞めることになり、送別会の出欠確認が行われた。僕はクローン病のため、飲食の絡むイベントは基本的に不参加。今回の送別会も即断で欠席するつもりだったが、少し考えたふりをして「いや、その日はちょっと無理ですね……」みたいな感じで断った。

今の職場で働き始めてから約5年経つが、いまだに持病のことを打ち明けていない。派遣から直雇用になったから、採用時に事情を尋ねられるというようなこともなく、会社の誰も僕がなぜフルタイム勤務ではないのか知らない。

いつか病状が悪化したら困るので、できればきちんと申告しておきたいのだが、病名で誤解されたり、「難病患者」として過剰に気をつかわれたりするのが嫌で、勇気が出ない。

ネットで調べると、クローン病や潰瘍性大腸炎の患者さんの事例自体はたくさん見つかるが、自分と同じ境遇の人がおらず、参考にならない。たぶん自分から「打ち明ける」のではなく、ふとしたきっかけで「バレる」のではないかという気がする。

とりあえずは安定した体調を維持し、人知れず病院に通いながら、健康的に働き続けるのが理想である。


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