6月に読んだ本の中から、よかった作品を3つ選んで紹介します。
今回は珍しく小説が1冊も入ってないです。
よかった本トップ3(2025年6月)
第1位:ピカソは本当に偉いのか?
なぜピカソがこれほどまでに高い評価を得ているのかを様々な角度から解きほぐした一冊。
ピカソ本人についてはもちろん、現代美術にいたるまでの美術史の流れがわかりやすく解説されていて、絵画そのものに対する見識が深まりました。
才能、環境、時代など、すべてが噛み合ったからこそ生まれたピカソという存在。
女性の扱い方は決して褒められたものではありませんが、アーディストとしてはやっぱり「偉い」と思います。
第2位:メメンとモリ
本筋のストーリーの合い間にたびたび描かれる日常の一場面のイラストが秀逸。
痒いところに手が届くというか、「何気なさ」を拾ってくる手腕が神がかっていて、その道のプロだなと思いました。
話としては『メメンとモリときたないゆきだるま』が一番好き。
自分もどちらかというと残念な側の人間なので、自らを失敗作と自覚しつつ空想を広げる雪だるまの切なさが染みました。
道行く人みんな「きれいな雪だるま」に見える……。
第3位:Diary of a Wimpy Kid: Hot Mess(英語版)
シリーズ19巻目にして、いまだに面白さが持続していることに感心します。
ずっとくだらないのにちゃんと笑えて、しかも気の利いた伏線回収までついているという……。
今回は母方の親族の話で、巻を経るごとに段々と身内の素性が明らかになっていくのも楽しいところ。
グレッグが何歳になったのか把握してませんが、末永く続いてほしいシリーズです。
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さいごに
本屋さんに行ったときの楽しみのひとつが、そのお店の売り上げランキングを見ること。最近はどの書店でも7月の大災害を予言した本が上位に入っていて目を引きますね。
来月の今頃も落ち着いて本が読めていることを切に祈ります。
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