堀江貴文さんの『健康の結論
』を読みました。最近、健康関連本をたくさん出している堀江さん。
ビジネスが絡んだ本と違って煽りもなく、病気の予防を促す真面目な内容でした。
あらすじ・概要
この本では、堀江さんが各分野の専門医に効いた医学知識を、自身の視点からわかりやすく解説しています。テーマは、防げる死をどうやって防ぐか。
一般的な健康法ではなく、予防医療が話の中心です。
取り上げられているのは、
自殺
心臓突然死
がん
脳血管疾患
HPV
歯周病
など。
日本人として知っておくべき病気の知識と、死を遠ざけるための対応策がまとめられています。
感想・レビュー
検査が大事なのはわかるけど……
堀江さんがすすめていたのは、検査やワクチンの接種など、病院で行う予防法が主でした。個人的には自力で対処できる方法が知りたかったので、正直期待外れです。
僕はクローン病で月に1回のペースで通院していますが、やっぱり検査はつらい！
病気じゃなかったら、もう病院には行きたくないですね。
重大な病気を防ぐための検査は大事ですが、実際のところ、健康なうちに行動に移すにはハードルが高いです。
お金も手間もかかるうえに、心身ともに負担が大きいですし……
結局、国や自治体が義務化しないと、予防のために自分から検査を受ける人は増えないと思います。
大腸がんは意外と大丈夫？
クローン病患者として気になったのが、大腸がんについての話。今まで腸に何度も炎症が起きていて、ものすごくリスクが高いんですよね。
ただ、堀江さんによると、早期の段階でポリープを切除すれば、がんになる可能性は低いとのこと。
僕の場合、年に1回は内視鏡検査を受けているので、おそらく大丈夫みたいですね。
患者数の多い大腸がんでも、定期的に検査していれば90％以上は助かるというのは驚きでした。
ちなみに、堀江さんは大腸の内視鏡検査が楽になったと書いていましたが、これだけは絶対に納得できません！
検査前に下剤を飲んで、トイレに行きまくるのは地獄です。
まあ、昔に比べれば多少はましなのかもしれませんけどね。
改善の余地はまだまだあるので、医療関係者の皆さま、どうかよろしくお願いします。
日本の自殺者の多さが衝撃的
知っているようで、ちゃんと理解していなかったのが、自殺について。15～39歳の死因で、自殺が「がん」や「事故死」よりも多いのには驚きました。
そして、自殺の動機の1位が「健康問題」だというのも意外。
僕も難病患者なので、他人ごとではないですね。
実際、安楽死できたらいいな、と思った経験も何度かあります。
ただ、死ぬほどの勇気がないのが幸い。
自分から命を絶つのは怖くてできません。
臆病者でよかったかな？
自殺に関して、精神科医の松本さんのこの言葉には共感しました。
「死にたい」は「これほどつらくないなら生きていたい」という叫び
これから、もし死にたいと感じたら、まずどうやって現状を変えるかを考えるようにしたいです。
こんな人に読んでほしい
『健康の結論』は、がんなどの重大な病気に対して、漠然とした不安がある人におすすめです。具体的なデータがたくさん示されていて、病気の実態がよくわかります。
最初の30日は無料体験もできるので、よかったらどうぞ！
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こっちもおすすめ！
最近読んだ健康本で面白かったのが、Testosteroneさんの『超 筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超・科学的な理由
』。筋トレの健康への効果が、科学的エビデンスをもとに、ジョークを交えて楽しく解説されています。
筋トレも一つの「健康の結論」なのかもしれませんね。
関連記事：【希望】『超 筋トレが最強のソリューションである』を読んだ感想。筋トレすれば難病も治せるかも！？
さいごに
『健康の結論』からは、堀江さんの予防医療を普及させたいという、誠実な思いが伝わってきました。まだ新しい本なのに、Kindle Unlimitedで読み放題にしているのもすごいですよね。
病院に行くのは面倒ですが、なるべく定期的に検査をして、防げる死を回避できるようにしましょう。
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