ネット上では、潰瘍性大腸炎やクローン病にヨーグルトが効くという情報をよく見ます。
ヨーグルトはテレビでも大々的に宣伝されているので、試してみようと思う人も多いのではないでしょうか?
実は、僕も一時期健康のために食べていたのですが、今では後悔しています。
今回は、クローン病ならヨーグルトには気を付けた方がいい、という話です。
乳糖が含まれている
ヨーグルトに注意すべき理由の1つ目は乳糖です。乳糖は乳酸菌によってすべて分解されていると思われがちですが、それは間違い。実際に分解されるのは多くても3割ほどで、大部分はそのまま残っています。
納豆の大豆が無くならないのと一緒で、エサになるからといって菌が全部食べつくすわけではないんですよね。
しかも、一部の商品では後から乳成分が添加されていて、乳糖の含有量は牛乳とそこまで変わりません。
乳糖を消化する力は人によって差がありますが、日本人のほとんどはその能力が低い「乳糖不耐症」だといわれています。
下痢だけでなく、便秘やガスがたまる原因にもなるので、クローン病なら避けた方が無難です。
また、乳糖を消化する酵素は、年を取るごとに減ってしまいます。
子どものころ大丈夫だったからといって、安心はできないのでご注意を。
カゼインも厄介
乳製品全般に含まれるカゼインも体へのリスクが大きいです。カゼインは牛乳アレルギーの原因となる物質で、腸の炎症や出血を引き起こしたりもします。
自覚症状がなくても、ちょっとした不調が長く続く「遅延性アレルギー」の可能性もあるので厄介です。
乳製品のデメリットについては『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』に詳しく書かれていますが、これを読むと、健康な人でも控えた方がよさそうです。
乳酸菌やカルシウムが取れるとはいえ、マイナス面も大きいことは頭に入れておくべきですね。
なんとなく毎日食べるのはNG
もちろん、実際にヨーグルトを食べていて、明らかに体調がいいのなら、無理にやめる必要はありません。しかし、なんとなく惰性で食べ続けるのはNGです。
というもの、僕はそれで失敗したんですよね。
昔、3か月ほど毎日ヨーグルトを食べていたら、病院の検査で炎症と貧血の数値がものすごく悪くなってしまいました。
そのときはヨーグルトが原因だと思っていなかったのですが、他に心当たりがなく、思い切ってやめてみたところ、みごとに数値が改善。
ずっと便秘気味だったのも治りました。
おそらく、乳酸菌の整腸作用で、乳糖やカゼインによるダメージが見えにくくなっていたんでしょうね。
大事になる前に気づいて幸いでした。
はっきりとした症状が現れなくても、知らず知らずのうちに腸に負担がかかっている可能性があるので、みなさんも気を付けましょう!
乳酸菌を取るなら整腸剤で
僕としては、乳酸菌を取りたいなら、ヨーグルトよりも整腸剤をおすすめします。整腸剤というと、人工的で体によくなさそうなイメージですが、消化の負担が少なく、効果の信頼性も高いです。
そもそも工場で菌を加工して作っているのは、ヨーグルトも同じですからね。
整腸剤であれば、1日当たりの値段が安く、保存や持ち運びも楽なので、継続しやすいです。
ちなみに、僕の場合は、ミヤリサンとビオフェルミンを毎日1錠ずつ飲んでいます。
『腸科学』という本に、菌は摂取量よりも多様性(種類の多さ)が重要だと書かれていたので、2つの整腸剤を併用し始めました。
あくまでも個人の感想ですが、おなかの安定感が上がり、便の調子もよくなっています。
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ただし、ヨーグルトと比較すれば少量であるとはいえ、大部分の整腸剤には乳糖が含まれています。
不安を感じるなら、無理して飲まない方が無難です。
乳糖は病院で処方される整腸剤(ラックビーやミヤBMなど)にも使われているので、気になる人は薬剤師さんに相談してみてください。
さいごに
今回はヨーグルトのデメリットについて書きましたが、嗜好品として、たまに食べるだけなら問題ないと思います。僕もヨーグルト自体が嫌いなわけではないですからね。
体調の変化に気を配りつつ、可能な範囲で食事を楽しみましょう!
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