吉田覚さんの『働かないふたり』を読みました。
Kindle Unlimitedで最初の方だけ読み放題になっていたのですが、ハマってしまい全巻まとめて購入。
今回は、あまり書かないマンガの感想です。
ニート兄妹のゆるい日常
『働かないふたり』は、タイトルの通り、無職の兄妹の日常を描いたマンガです。主人公は、働いてはいないけど、頭は良くて友達もいる兄・守と、間の抜けた妹・春子。
最初は2人の掛け合いが中心ですが、巻が進むごとに登場人物が増え、キャラの雰囲気も変わります。
途中からは、無職というよりは、大学生の休日みたいな印象ですね。
ゆるいギャグ満載なので、本物の無職が読んでも、悲しくならずに楽しめました。
初期のころがよかった……
たくさんの人が出てきてワイワイするのもいいですが、個人的には、初期のまったりした空気感が好きでした。とくに春子ちゃんは、絵も性格もだいぶ変わってしまって、かなり残念。
最初のおどおどした、「これぞ引きこもり!」という感じがよかったんですけどね。
話が進むにつれて、明るく行動的になり、まるで別人に……
成長したといえばそれまでですが、兄も妹も友達が増えていくのは、読んでいて逆に寂しくなってしまいました。
今更元には戻らないだろうけど、「家で2人のんびり」な話はもっと増やしてほしいですね。
ちなみに、絵も全体的に初期の方が丁寧。
3巻目あたりまでは、気に入った個所を模写しながら読みました。
やっぱり1巻目の春子ちゃんが一番好きだなあ……
倉木さんにほっこり
兄妹の生活を覗き見る、隣人の倉木さんはいい味出してますね。僕の好きなキャラNo.1です。
一体どうやって2人に近づくのかとわくわくしました。
初期のキャラなのに、恋愛関係の話が全然ないのも気になるところ。
個人的には、このまま独身で、「優しいお姉さん」を突き通してくれると嬉しいです。
ラストはどうなる?
マンガのラストは、やはり兄が家を出て終わりなんじゃないかと思います。海外の非営利団体の活動に参加して、世界各地を転々とする感じ。
イメージとしては、『スケット・ダンス』のボッスンが近いですね。
一方の春子は、家にいるままだけど、以前と違ってたくさんの仲間がいる、みたいな。
いつまで続くかわかりませんが、作者が僕の予想をいい意味で裏切ってくれることに期待します。
さいごに
僕も主人公たちと同じく働いていませんが、あまりの生活環境の違いに愕然としました。一軒家に住んでいて、両親も経済的に余裕がありそうでうらやましいですね。
現実のニートは厳しいので、早く仕事を見つけなければ……
関連記事:本は読まずに聴く時代 !? Amazonのオーディオブックサービス、「Audible(オーディブル)」が面白い。