クローン病の僕と違って、健康で病気とは無縁の母。
そんな母が、急に背中が痛いと言い出しました。
病院の診察の結果、原因は今流行りのあれでした。
下を向くと背中が……
母が背中の痛みを訴えだしたのは、先日の朝。やたらぎこちない動きをしていたので、どうしたのかと尋ねると、
「下を向くと背中が痛い」
とのこと。
落ちているものを拾ったり、洗濯物を干そうと前かがみになったりするたび、「うぅ……」とうめき声をあげていました。
ただ、具体的にどこが痛いのかは本人にもわからず。
ちょうど3日前に衣替えをして段ボールを動かしていたので、遅れてきた筋肉痛だろうと、とりあえず様子を見ることになりました。
一晩寝ても治らない
しかし、母の背中の痛みは、翌日になっても治りませんでした。なるべく動きたくないけれど、横になると痛いそうで、とてもつらい表情。
最初は「もう年だなあ」と笑っていた父も、心配して念のため病院に行くように勧めました。
診察の結果は……
嫌々ながら近所の整形外科に行った母ですが、帰ってくると、なぜかホッとした様子。「原因はこれだった!」といって見せてきたのは、スマホでした。
そう、単純にスマホの使い過ぎだったんですよ。
病院でレントゲンを撮ったところ、骨にはどこにも異常なし。
「おそらく首からきているのだろう」というのが先生の見立てだったそうです。
実は最近、母に話しかけるといつもスマホに見入っていたので、「スマホ依存症」っぽくて心配だったんですよね。
しかし、無職の実家暮らしという立場で注意するのは気が引けて、なかなか言い出すことができませんでした。
それがまさか背中に症状が出るとは……
若者を中心に「スマホ首」が問題になっていますが、スマホの使い過ぎには年齢に関係なく気を付ける必要がありますね。
治療は効果抜群
母が病院で受けた治療は、温熱療法と、肩に2本の注射。注射はものすごく痛かったらしく、ずっと文句を言っていましたね。
それに加え、痛み止め(飲み薬)と湿布を処方され、1週間ほどたっても改善しない場合は、NMRをするということでした。
もし椎間板ヘルニアなどだった場合、レントゲンでは診断ができないためです。
結局、その日の夜になると、母の背中は無事回復!
注射は効果抜群だったようです。
あっさり痛みが引いたので、母は大喜び。内心ハラハラしていた僕も安心しました。
ちなみに、現在1週間経過しましたが、痛みは再発していません。
痛み止めは翌日からは飲んでいないので、体がちゃんと元に戻ったんでしょうね。
これからはスマホの使用は極力控えてほしいです。
余談:便秘でも背中は痛くなる
母の背中が痛いと聞いて、僕は最初、おなかの調子が悪いのかと思いました。というのも、クローン病の僕の場合、腸にガスがたまったり便秘になったりすると、背中がこわばるように痛くなるんですよね。
今回はハズレでしたが、みなさんが背中に異変を感じたときは、腸に原因がある可能性も疑ってみてください。
さいごに
痛みのつらさを忘れたのか、母はまたちょくちょく、スマホでYouTubeを見ています。その言い分は、
「画面を持ち上げて見れば、首に負担がかからないから大丈夫!」
いや、本質はそこじゃないから、もうやめて……