大学を卒業してから、全く働かないまま約3年。
クローン病で長期入院していたこともあり、ずいぶんと月日が経ってしまいました。
しかし、そろそろまずいと危機感を覚えて真剣に動き出したところ、この度見事に仕事が決定!
長かったニート生活に、ようやく終止符を打つことができました。
今回は、僕が仕事を見つけるまでの経緯を振り返って書いていきます。
無職脱出までの道のり
とりあえずタウンワークを眺める
僕が仕事を探そうと思って最初に頼ったのが、バイト情報誌のタウンワーク。コンビニなどで無料で持ち帰れる、あの冊子です。ネットやスマホアプリもありますが、やっぱり紙の方が信頼感がありますね。
職歴もなく体調も不安定だったので、まずはバイトからだろうと考えて、毎週欠かさず目を通していました。
しかし、面接で無職期間やクローン病について説明するのを想像すると怖くなってしまい、結局どこにも応募できず……
タウンワークを眺めているだけで、半年以上が経過してしまいました。
就労相談を申し込む
自分で仕事を探していてもらちが明かないので、自治体の運営する公的機関に相談することにしました。ところが、ネットで調べてみると、就職関連の窓口がたくさん。
・ハローワーク
・ジョブカフェ
・若者サポートステーション
・難病相談支援センター
・市の就労相談窓口
一体どこに相談すべきかわからない……
悩んだ末、まずは家から一番近い市役所で就労相談を受けて、その後の動きを考えよう、という結論に。
勇気を出して、ネットで面談の予約を入れました。
すると、それから数時間後、窓口の方から電話に着信が。
僕は予約の備考欄に「難病患者の就職支援について聞きたい」と書いていたのですが、その窓口には難病専門のスタッフがいないので、一般的な相談のみになるとのこと。
別のところに面談を申し込むのも面倒だったので、それで大丈夫だと伝えました。
現状の厳しさを知りショック
面談は1回につき上限が1時間で、必要なものは履歴書のみ。履歴書はメモ程度でいいといわれたので、ネットでダウンロードした書式を印刷して、適当に記入して持っていきました。
僕の就労相談を担当してくれたのは、ハローワークで働いた経験もあるベテランの女性。
持病のクローン病が不安だと伝えると、まずは病状について細かく聞かれました。
人に病気のことを話す機会はめったにないので、これだけでもかなりすっきりしましたね。
最初の10分くらいは、僕がひたすらしゃべらされた感じです。
その後、僕の方からいろいろ質問してわかったのは、
・持病、病歴があると採用されにくい
・無職の3年間は説明の仕方による
・難病患者向けの支援はないわけではないが、期待はできない
といったこと。
病気は隠す人もいるそうですが、僕の場合は3年間無職だった理由が説明できなくなるので、それは無理。
なんとなくわかってはいたものの、現状の厳しさを知りショックでした。
最終的に、一度ハローワークに行って難病患者の就職状況を把握し、それからまた進路の相談をすることになりました。
ちなみに、就労相談では、実際の求人情報を見ながら、バイト探しの手伝いもやってくれるそう。
僕もいくつか短期のバイトを紹介されました。
ただ、あれも嫌だこれも嫌だと言っていると贅沢だと思われそうで、正直な意見が言いづらい……
大事なことは一人でゆっくり吟味したいですね。
親戚からの不意打ち
就労相談で、ハローワークに定期的に難病専門の相談員が来ると聞いたので、家に帰ってからさっそく調べてみました。ところが、一番近い予約可能日は、ちょうど僕が病院に行く日。
そこがダメだと、次に面談ができるのは1か月ほど先でした。
この時点では「しょうがないからゆっくりやるか」と気楽に構えていたのですが、正月に我が家に立ち寄った親戚が、突然僕を呼び出して説教。
早く働くように圧力をかけられてしまいました。
それまで仕事に関して面と向かって怒られたことがなかったので、精神的に大きなダメージに。
泣きそうになると同時に、「このままではまずい」と焦りが芽生えました。
再びのタウンワーク
その後、タウンワークで真剣に仕事を探した結果、勤務地が家から近く、シフトの融通が利きそうな派遣の求人を見つけました。本当はコンビニで働きたかったのですが、面接で「クローン病だからコンビニで売っている食品は口にできない」と言ったら引かれそうなので、断念。
業務に支障はないのでしょうが、気持ちの問題です。
あと、派遣の仕事はタウンワークのホームページから応募できて気楽だったのもあります。
履歴書も不要だったので、勢いで応募ボタンを押してしまいました。
派遣の登録会へ
ネットで応募すると、すぐには派遣会社から電話がかかってきて、翌日の登録説明会への参加が決まりました。ドキドキしながら会場に着くと、他の応募者は全員女性。
自分が見当違いの場所に来てしまったのではないかと、早く帰りたい気持ちでいっぱいでした。
説明会の内容に関しては詳しくは書けませんが、派遣の仕組みや法律など知らないことばかりで、大変勉強になりました。
全体としては、1時間ほど話を聞き、簡単な適性検査を受けてから個人面談という流れ。
いよいよ「働く」という言葉が現実味を帯びてきて、心臓がバクバクでした。
ついに仕事が決まる
僕の面談を担当してくれたのは、非常におっとりした雰囲気の女性。職歴がないことや病気についての不安を話すと、事情をきちんと理解してくれました。
僕のように、ずっとニートの状態から初めて働く人はたまに来るそうで、対応には慣れているみたいです。
残念なことに、タウンワークに載っていた仕事は社会人経験がある人向けの求人でアウトでしたが、代わりに僕に合いそうな派遣先を紹介してくれました。
僕はその場で散々迷いに迷い、ついに決断。
このチャンスを逃したらもう一生働けない気がして、勧められた仕事にエントリーすることにしました。
なんと、その求人には面接がなく、そのままあっさりと採用が決定。
説明会から帰って放心状態でいると、夕方に合格の連絡があり、次の日からさっそく研修がスタートしました。
いつの間にか、無職脱出完了です。
さいごに
現在は半日勤務で、まだ研修中ではありますが、ずっと休みっぱなしだった今までと比べると、生活が一変しました。通う場所ができてうれしい反面、やっぱりそれなりにしんどいですね。
これから長く仕事を続けられるように、体調に気を配りつつ頑張ります!
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