【レビュー】アルクの『究極の英単語』はシンプルで長く使える単語帳。地道な努力が好きな人向き。

【レビュー】アルクの『究極の英単語』はシンプルで長く使える単語帳。地道な努力が好きな人向き。(評価と感想)


別の記事で書いているように、僕は語彙力強化のため、毎日1ページずつポケット英英辞典を読んでいます。

しかし、それだけでは心もとないので、アルクの『究極の英単語』も併用。

このシリーズはずっと使い続けていて、気づけば5年以上が経ちました。

今回は、アルクの『究極の英単語』について、特徴や実際に使っての感想を書いていきます。

4冊で1万2千語

アルクの『究極の英単語』はVol.1からVol.4までの4冊あり、それぞれに3000語、合計で12000語の英単語が収録されています。

単語は1000語ごとにレベルが区切られていて、レベル1~12までの12段階。

初心者レベルからネイティブレベルまで、幅広い難易度の単語が網羅されています。

究極の英単語 SVL Vol.1 初級の3000語
究極の英単語 SVL Vol.2 中級の3000語
究極の英単語 SVL   Vol.3 上級の3000語
究極の英単語 SVL   Vol.4 超上級の3000語

一般的な単語帳では「○○語レベル」と書かれていても、その中から出現頻度の高い一部の単語を抜粋して取り上げているものがほとんど。

しかし、アルクの『究極の英単語』では、1冊につき3000語が漏れなくきっちり掲載されています。

1冊でもかなりのボリュームがあり、単語のカバー範囲的には、間違いなく「究極」の英単語帳です。


「例文」と「単語リスト」の2部構成

アルクの『究極の英単語』では、各レベルが約500語ずつ「Power Sentence(例文)」と「Word List(単語リスト)」の2つのパートに分かれています。

前半のPower Sentenceは、いくつかの単語ごとにそれらを使った例文が示されているというもの。

1つの例文につき、大体2~5個の単語を覚えるようになっています。

例文の後に単語の発音や意味が書かれている、単語帳ではスタンダードな形式です。


後半のWord Listでは、Power Sentenceに入りきらなかった単語が、品詞ごとにリストアップして並べられています。

例文は付いていませんが、意味だけでなく簡単なフレーズも載っているので、覚えるのには特に問題なし。

個人的には案外リストの方が使いやすかったりします。


ちなみに、動詞はすべてPower Sentenceの部分に含まれていて、例文と一緒に覚えられるようになっています。

たしかに動詞は例文がないと使い方が分かりづらいので、細かいけどありがたい配慮ですね。


じっくりタイプの単語帳

アルクの『究極の英単語』は、長期的にじっくり取り組むタイプの単語帳で、時間をかけて確実に英語力をつけたい人におすすめ。

速読英単語』や『キクタン』に比べると覚え方は地味ですが、例文と単語が並んでいるシンプルな形式なので、ペースを調整しやすいです。


逆に、TOEICや大学受験などの直前対策には不向き。

テストの本番が近いなら、それぞれの試験に特化した単語帳を使った方が効率的です。


難易度は?

『究極の英単語』シリーズを始めるときに悩むのが、Vol.1~4のうちどれを選ぶのか。

僕は最初Vol.3を買ったのですが、思ったより知らない単語が多く自信喪失。

とりあえず一通り終わらせたものの、結局不安でVol.1からやり直しました。


これから購入を考えている人に伝えたいのは、「背伸びはしない方がいい」ということ。

英語が得意でも、それが受験英語に限った話なら、Vol.2くらいからがちょうどいいと思います。


また、Vol.4は「超上級」となっていますが、難解な専門用語ばかりではなく、意外と身近な単語がたくさん出てきました。

英文に登場する頻度は低いとはいえ、ネイティブにとってはまだまだ一般的な語彙の範囲内なのかもしれません。

Vol.4には「難語早分かり重要語源36」というおまけもついているので、余裕のある人はぜひ挑戦してみてください。


電子書籍もあるけど……

アルクの『究極の英単語』には、紙の本だけでなく、電子書籍も存在します。

僕はVol.1は紙で持っておらず、Kindle版を利用。

実は、最初はVol.1をやるつもりはなかったのですが、AmazonのKindle Unlimitedで読み放題になっていたので、ダウンロードして使ってみました。


Kindle Unlimited公式サイトはこちら


ただ個人的には、単語帳はやっぱり紙の方が好き。

電子版だと、覚えた単語の横にチェックを入れたり、ちょっとした書き込みをしたりできずもどかしいかったです。

電子版の単語帳にもメリットはありますが、慣れないと使いづらいので、迷ったら紙で購入することをおすすめします。


ちなみに、同じくアルクの『究極の英語リスニング』に関しては、Kindle版の方が、ページが閉じないように本をおさえる必要がなく便利でした。

僕の実感的には、英語教材の中で電子版の方が優れているのは、リスニング系の教材くらいです。


関連記事:【レビュー】アルクの『究極の英語リスニング』をやってみた感想。毎日聞いても飽きないよ!


さいごに

アルクの『究極の英単語』は、目的を選ばず長く使える単語帳。

大人になってから単語帳を買い直す場合にもぴったりです。

英語学習のお供として、ぜひお手元に置いてみては?


アルク『究極の英単語』(Amazon)


関連記事:英語の発音の本を一冊選ぶなら『日本人のための英語発音完全教本』がおすすめ。情報量とわかりやすさを両立させた良著です。

関連記事:【比較】AmazonのAudible(オーディブル)とKindle Unlimitedはどっちがいい?それぞれのメリット・デメリットまとめ。