Kindle UnlimitedでJ.K. Rowlingの『Harry Potter and the Chamber of Secrets』を読みました。
「ハリー・ポッター」シリーズの2巻目、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の英語版です。
ハラハラさせる展開で、自分史上最速ペースで洋書を読み切りました。
ドビーにはイライラしたけど……
物語の中盤までは、ハリーの行動を逐一邪魔するドビーに対してイライラしながら読みました。「学校に行かせたくないだけならもっと他に手があるだろう!」と、非常に腹立たしかったです。
ロンが面白く皮肉ってくれるのが、せめてもの救いでしたね。
ただ、実際にドビーのおかげでハリーの命が守られたのは事実。
「禁断の森」でロンとハリーが蜘蛛の群れ(Aragogの家族)に食べられそうになったとき、助けに来たのは、二人が乗ってきた車。
もしドビーが汽車に乗るのを妨害していなかったら、そこに車は存在せず、悲惨な結果になっていたわけです。
ドビーの行動もちゃんと伏線になっていて、よくできた話だなと思いました。
バシリスクの犠牲者たち
「the chamber of secrets(秘密の部屋)」のモンスターの正体は、ひと睨みで人を死に至らしめるBasiliskでした。しかし、ホグワーツの面々は、直接その姿を見ることなく、石化止まり。
・Colin → カメラ越しでセーフ
・Justin → Nick(幽霊)越しでセーフ
・Nick → 一度死んでるからセーフ
・Hermione → 鏡越しでセーフ
・Ravenclawの女の子 → 鏡越しでセーフ
・Mrs.Norris → 水に映った姿を見てセーフ
・Myrtle → 直視して死亡
といった感じで、意外にも死者は一人も……
いや、Myrtleだけ不憫!
ここまで仲間外れだと、長年の間成仏できない気持ちもわかりますね。
ハリーとの戦いを見るに、バシリスクの殺傷能力は眼光がなくても十分高いので、マートルの他に死人が出なかったのは奇跡。
主人公のハリーに限らず、魔法学校に選ばれた生徒たちは、みな不思議な力を授かっているようです。
ちなみに、「嘆きのマートル」は、英語だと「Moaning Myrtle」。
下手に発音すると「Morning Myrtle(朝のマートル)」に聞こえるので気を付けましょう。
ヴォルデモート卿の名前の由来
今作の敵は、Voldemortが日記帳に宿した過去の記憶。悪の大魔法使いも生まれはそんなに特別ではなく、Muggleの血を引いているのは意外でした。
本人の口から直々に出自を語ってくれて、なんとも親切な悪役です。
また、言われるまで気がつかなかったのが、「Voldemort」という名前の由来。
「TOM MARVOLO RIDDLE」を並び替えると「I AM LORD VOLDEMORT」になるなんて、発想が天才じゃないですか?
一応、名前にアルファベットの「I」、「A」、「M」の3文字が入っていれば、同様のアナグラムは可能です。
僕のブログネームの「はしもり」も、
Hashimori → I am Sir Hoh
みたいに変換できます。
まあ、さすがに「Hoh卿」は無理があるかな……。
みなさんも身近な人の名前でぜひ試してみてください。
魔法の呪文が続々
「the Chamber of Secrets」では、ハリーの学年が上がったこともあり、登場する呪文の数が一気に増えました。僕の好きな魔法は、以下の3つ。
Expelliarmus(相手の武器を取り上げる)
Lumos(杖の先に明かりを灯す)
Obliviate(記憶を消し去る)
若干地味ですが、Lumosが一番実用的で役に立ちそう。
Obliviateは、映画の『メン・イン・ブラック』に出てくる記憶を消す装置(ピカッとするやつ)を思い出しました。
魔法の呪文に関しては、文章だけだと正確な発音がわからないのがもどかしいところ。
やっぱり一度は映画やAudible(オーディブル)で音声を聞いて確かめないとダメですね。
1巻目に出てくる「Wingardium Leviosa」みたいに、どの呪文もハーマイオニーが唱え方のコツを解説してくれたら最高です。
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さいごに
今作は、ハリーが蜘蛛の餌食になりかけたり、腕の骨が無くなったり、バシリスクの毒牙に貫かれたりと、12歳の少年にしてはハード過ぎる内容でした。これが主人公の宿命ってやつか……。
1冊で1年ずつ成長するハリーたちの活躍をこれからも見守りたいと思います。
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