IBDで入院中に病院食で出された懐かしのジュースたち。おなかが治ってからおいしく飲みたい!

IBD(炎症性腸疾患)で入院中に病院食で出された懐かしのジュースたち。おなかが治ってからおいしく飲みたい!


僕はこれまで、潰瘍性大腸炎とクローン病により、何度か長期入院を経験しました。

当然、入院中は病院食のお世話になるのですが、IBDの場合はメニューが特別。

僕の通う病院では、最初は流動食から始まり、症状が落ち着くにつれて、3分粥、5分粥……、と通常の食事に近づくシステムになっています。


そのうち流動食はくせ者で、実際は「液体食」と呼ぶのがふさわしい代物。

毎食、具無しの汁物と一緒に紙パックのジュースが登場し、たまに野菜のポタージュなどはあるものの、栄養やカロリーのほとんどはジュース頼りでした。

今回は、僕が入院中に出会った懐かしのジュースたちを振り返りつつ紹介したいと思います。


病院食で出されたジュース

ブイ・クレス(ニュートリー)

各種ビタミンに加え、鉄や亜鉛などの必須栄養素が含まれた、総合サプリ的な飲み物。

栄養士さんには「他のジュースは残してもいいけど、これだけはちゃんと飲んでね!」と言われていました。

ビタミンCが500mg入っていますが、そこまで酸っぱいわけではなく、さっぱりとしたフルーツジュースの味。

病院食ではラ・フランス味ピーチ味の2種類が出され、どちらもおいしかったです。


ブイ・クレスは、食事が流動食からおかゆ食に進歩してからも朝食の献立に組み込まれていて、入院中はずっとお世話になりました。

退院後も数か月間はネット通販で購入して飲んでいたくらい、気に入ったジュースの一つです。

結局、寒い時期になり、おなかを冷やすのが怖くて、飲むのを止めましたが……。

以前ブログで紹介した「たいみそ」を含め、病院食で出されるアイテムはたいていAmazonや楽天で買えるのでありがたいですね。



野菜生活(カゴメ)

野菜ジュースの王様とも言うべき、カゴメの「野菜生活」。

病院食だからといって専用の商品があるわけではなく、一般のスーパーで売られている定番タイプ(オリジナル)の100mLパックが出されていました。

味については、改めてコメントする必要はないでしょう。

パックを畳むと「たたんでくれてありがとう」という文字が現れて、片付けのたびに心が和みました。

まめぴよ(マルサン)

かわいい名前がぴったりの小さな紙パックに入った豆乳飲料です。

肉や魚がない流動食では貴重なたんぱく源でした。

味はココア味いちご味の2種類。なぜかいちご味の登場頻度が低かった気がします。

酸味のあるジュースがほとんどの中、唯一味の方向性が違う飲み物だったので、大事にちびちび飲みました。

豆乳飲料はいろんなメーカーのものを飲み比べたことがありますが、まめぴよの「いちご味」は苺と豆乳の調和の仕方がピカイチです。


ちなみに、僕は豆乳を飲むと、牛乳と同じく、かなりの確率でおなかを壊してしまいます。

やはり、冷たい液体でタンパク質を摂取するのは、胃腸が弱い人間にはよろしくないみたいですね。

最近は、水以外の飲み物は基本的に避け、豆腐も念のため温かい状態で食べるようにしています。



すいすい(フードケア)

「すいすい」は亜鉛や鉄などが摂れる栄養補助飲料。

くせのないストロベリー風味で、非常に飲みやすかったです。

1日に2回出されることもあって、正直飽きましたが。


ネットで調べてみると、この商品は現在「エプリッチドリンクすいすい」として、パッケージも中身もリニューアルしているそう。

時代の移り変わりは早いなあ……。

元気ジンジン(ヘルシーフード)

1本100mLで125キロカロリーが摂取できる、エネルギー補給飲料。

クローン病や潰瘍性大腸炎には関係ないですが、腎臓に疾患がある人に配慮して、タンパク質の含有量が0gになっており、リン、カリウムも低減して作られています。

名前の「ジンジン」はきっと腎臓を意識しているんでしょうね。


入院中に出されたのはほぼグレープ味のみでしたが、たった一度だけコーヒー味が登場。

成分表を見るとカフェインが含まれていて、体調を崩さないかと怖々飲んだ記憶があります。

もちろん、結果的には何も起きませんでした(笑)

カフェインはエレンタール(栄養剤)のコーヒーフレーバーにも入っているので、IBDでも少量なら安全だとみなされているのかもしれません。



とろけるマンゴー・モモ(バヤリース)

夜の食事で毎日交互に出されていたのが、「とろけるマンゴー」と「とろけるモモ」。

あまり病院食っぽくないジュースで、どうしてこれがチョイスされたのか、理由がよくわかりませんでした。

単にカロリーの摂取量を増やすのが目的だったのかな?

1本あたり250mLと、他のジュースに比べて量が多く、飲み切るのがなかなかしんどかったです。

味は濃厚で、日常生活でたまに飲むのであればおいしくいただけると思います。


さいごに

入院中はやることがなく暇だったので、いつも食事の時間が来るのを心待ちにしていました。

流動食だとすぐに食べ終わって(飲み終わって)しまって寂しかったですけどね。

もう二度と入院する必要がないように、家でごはんが食べられるありがたみを噛みしめながら、体調管理を徹底します。