AmazonのKindle Unlimitedで、竹内絢香さんの『がんばらなくても死なない』を読みました。
僕はこれまで何度も無理して頑張ろうとして失敗してきたので、心にしみる言葉ばかり。
ネガティブな思考に陥ったときに備えて、自分なりの対処法を編み出していけるといいですね。
がんばらなくても死なない [ 竹内 絢香 ]
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一旦、落ち着こう
このコミックエッセイでは、竹内さんが日ごろの経験の中で思い付いた、心のモヤモヤに対する処方箋が紹介されています。
個人的に大切だと思ったのは、以下の3点。
・状況を俯瞰して客観的に考える
・ハードルは低く設定する
・自分は自分、人は人
どれも基本的なことですが、ストレスやプレッシャーで頭の中がぐちゃぐちゃになると、どうしても自分を見失ってしまいがち。
余裕がないときこそ一呼吸おいて、落ち着いて視点を切り替えられるかが、生きやすさを左右する分かれ目になると思います。
僕の場合、自分がIBD(腸の難病)で体がきついにも関わらず、周りに遅れず進学、就職しなければと焦って病態が悪化。
結果的に、大学卒業後の3年間を棒に振った挙句、普通に食事ができないほど食道や腸が狭くなってしまいました。
もしあのとき、ゆっくり休む選択ができていたら……。
後悔を教訓にして、これからは無駄なこだわりや義務感に注意して生活していきたいです。
優しい決意表明
竹内さんの漫画は、どれも締めが「~したい」や「~しようと思う」といった、自分に向けての決意表明で終わっているのが印象的。
「~しましょう」とか「~してください」みたいな、読み手に実行を促す言い方と違って押しつけがましさがなく、竹内さんの優しい人柄が伝わってきました。
あくまで「私はこうします」と、自分の中にある解決策の一案をそっと示してくれる感覚が素敵です。
文章の書き方の本では「思う」や「気がする」のようなあいまいな表現は避けるべきだと書かれていることが多いけれど、内容によっては、あえて断定しない方が相手に誠実さが伝わるのかも。
形式にとらわれて下手に背伸びするよりも、本心から出た真っすぐ素直な言葉で語るのが一番ですね。
さいごに
この本の最後には、おまけとしてSNSなどでの投稿に役立つ竹内さん流の「エッセイマンガのコツ」が載っていました。
僕も「これならできそう!」と、勢いで一つ四コマを描いてみましたが、仕上がりがひどすぎて人様にお見せできるレベルではないです(笑)
自分なりに納得できる作品が描けたら、ブログでひっそり公開します。