特定疾患受給者証の更新の季節がやってきた。大腸検査は回避できるか?

役所から、特定疾患(指定難病)受給者証の更新のお知らせが届いた。

昨年は、新型コロナの影響により、手続き不要で自動更新。

内心「もしかしたら今年も……」と期待していたのだが、中身は普通に申請用の書類だった。世の中そんなに甘くなかった。


更新に必要な書類のうち、厄介なのが、臨床調査個人票(診断書)だ。

臨床調査個人票は、主治医の先生に書いてもらう診断書のこと。まず、役所から送られてきた用紙を病院に提出し、数週間後、記入が済んだ書類を取りに行く。

たった一つの書類のために、家と病院を2往復もせねばならず、手間も交通費もかかる。

さらに、僕の通っている病院では、受給者証更新用の診断書の作成を頼むと、1通につき、税込み3300円かかる。

受給者証のおかげで免除される医療費に比べればたいしたことない金額だが、病院へのバス代と合わせると、約4500円。なかなか痛い出費である。


ただ、今年は更新の手続きに関して、お金や面倒くささより、もっと気がかりなことがある。

果たして、クローン病患者の受給者証更新には、大腸検査は必須なのか……?


逃げ続けてきた大腸内視鏡検査

クローン病患者にとって、大腸の内視鏡検査は避けて通れない試練である。

しかし、僕は2019年の4月を最後に、全く腸の検査をしていない。

もちろん先生からは何度も提案されたのだが、「仕事が忙しい」とか「コロナが心配」など何かと理由をつけてかわしてきた。

気づけばもう2年以上。以前検査についてブログに書いたのが、遠い昔のように感じられる。




実は、さすがの僕も昨年の末ごろには観念し、「じゃあ暖かい季節になったら……」と、しぶしぶ今年の5月あたりでの検査を承諾していた。

ところが、食道の検査やステラーラの期間変更などで頭がいっぱいだったのか、春になっても先生から大腸検査の話は出てこず。

なんだかんだで、受給者証更新の時期がやってきてしまった。


臨床調査個人票を見てみると、重症度分類に関しては、過去6ヵ月以内で最も状態の悪い検査結果を記載するよう書かれている。

僕は「軽傷高額該当(軽症者特例)」に当たるため、症状のひどさをアピールする必要はない。とはいえ、2年前の検査結果をもとに判断をお願いするのは、ちょっといかがなものだろうか。

まあ、直近でも血液検査と食道の内視鏡はやっているので、それで許してもらえたらうれしい。


心配なのは、そもそも検査なしで、病院の先生が臨床調査個人票を書いてくれるのか、というところだ。

僕の担当の先生は真面目な人なので、書類を作るためには大腸検査が必要だと言い張る可能性はゼロではない。

すでに役所からきた臨床調査個人票の用紙は病院に提出し、7月の初めに受け取る予定になっている。

それまでの間、病院から急な連絡が来ないことを祈るばかりだ。