先日読んだ池上さんの本で『資本論』の話が出てきたので、以前から気になっていた「まんがで読破」シリーズでどんな内容か確かめてみました。
でも、ためになったのかは微妙。
20分くらいですぐ読めましたが……
感想・レビュー
ラストの切れが悪すぎる
マンガは、チーズ工場を立ち上げた青年が、お金のために労働者をこき使うべきかどうかと葛藤する物語。父親や工場への出資者とのやり取りの中で、『資本論』のエッセンスが出てきます。
読んでみての感想を一言でいうと……後味が悪い!
主人公は工場の経営をどうするのか考えながら読み進めていたのに、まさか悩んだままで終わるとは……
閉塞的な雰囲気で、なんの解決策も示されなかったので、逆にびっくりしました。
本物の『資本論』の結末は知りませんが、マンガにするならそれなりに落ちを付けてほしかったです。
読み終わった感じがしない!
もっと用語を解説して!
文句ばかり書いて申し訳ないですが、用語の解説も少なすぎ。「使用価値」や「交換価値」といった言葉も、端の方に一言説明があるだけで、マンガとの関連がいまいちよくわかりません。
まあ、その分スラスラと話を追うことができましたけどね。
資本論の内容がある程度は理解できると期待していただけに、拍子抜けしました。
読みやすさも大切ですが、コラムページくらいはあってもいいんじゃないかなあ……
こっちの方がおすすめ!
正直、資本論についてなら、こっちの方が詳しいし、面白かったです。
それ以外にも、有名だけど難しくて手が出ないような本が、引用を交えてわかりやすく紹介されていて勉強になりました。
とくに、宗教や経済が苦手な人にはおすすめです。
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さいごに
僕が「まんがで読破」シリーズを読んだのはこれが初めて。AmazonでKindle本が11円になっていたこともあり、試しに買ってみました。
でも、想像以上にあっさりで、肩透かしを食らった気分です。
実はもう一冊購入済みなので、そちらの方に期待します。
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