反射的に相手の意見に反論する無益な癖を治したい。

僕には親やきょうだいと話すとき、ついやってしまう癖がある。

それが、相手の意見に反射的に反論してしまうこと。

相手が何かを口にした途端、気づくと深く考えもせず、反対意見を述べている。

無意識の習性がなかなか消えてくれない。


本心からの反論ではない

この癖がたちが悪いのは、自分の本心から異を唱えているわけではないところ。

どんなテーマでも、なぜか相手と逆の立場で議論を始めてしまう。

たとえば、日常的な天気の話でも、「今日は寒いね」と言われれば「昨日よりはましだ」、「今日は寒くないね」と言われれば「去年の方が暖冬だった」といった具合。

文章で書くと頭がおかしく感じるが、割とよくある。

ディベートのように、相手の主張を打ち崩すことだけが目的になっている。

無駄に争いの火種をまいた後、我に返って反省するのがお決まりのパターンだ。


反論できるなら賛同もできる

何を言われても反論できるということは、裏を返せば、どんな意見に対しても賛同できる材料を持ち合わせているはずだ。

そこで最近は、相手の考えを聞いたらまず「そうだね」や「たしかに」といったような言葉を意識して発するようにした。

以前読んだ本には、一度意見を認めてから「けど」や「でも」と付け加えて反対の主張を述べると、かえって印象が悪くなると書いてあった。

しかし、僕にはそこまで強い信念はなく、最初に賛成する方向で話し始めると、ほとんどの場合、そのまま否定に至ることなく平和に会話が終了する。

そもそも、家庭で交わされる会話の大半は、はっきり白黒つける必要のないたわいのない話題が中心。

あえて波風を立ててまで、自分の主張を貫くメリットはない。


実家暮らしにおいて、家族を味方につけるか敵に回すかは、生活の質を左右する重要な問題だ。

無益な「反論癖」から脱却して、親、きょうだいとは良好な関係を保ちたい。