『笑わない数学』の復活に歓喜

NHKで『笑わない数学』の第2シーズンの放送が始まった。『笑わない数学』はパンサーの尾形さんが数学について真剣に解説する番組。短い時間でも大事な部分が理解できるように構成が工夫されていて、すでに知っているテーマでも「そういう切り口で来るのか」と楽しんで見れる。CGがふんだんに使われていたり、ちょっとしたことでも海外の数学者にインタビューしているところはさすがNHK。お気に入りの番組だったので、復活してくれて、とてもうれしい。NHK、サンキュー!(「サンキュー」は尾形さんのネタ、たぶん……)

パンサーの尾形さんは、『水曜日のダウンタウン』の企画でめちゃ深い落とし穴から脱出したのを見てすごい人だなと思った。正直ネタで笑ったことはあまりないけど、お笑いやテレビの仕事に対する真摯な姿勢には感心させられる。『笑わない数学』に尾形さんをキャスティングしたNHKのスタッフはなかなか見る目があると思う。

NHKの受信料に関しては賛否両論あるけれど、僕はそれなりに番組を視聴しているので文句は言えない。最近は『100カメ』や『ねほりんぱほりん』も新シリーズがスタートし、すでに録画予約済み。今年の秋は豊作だな、と勝手に思っている。

NHKというと昔は真面目な教育番組のイメージが強かったが、実際にはそんなにおかたい番組ばかりではない。むしろ、スポンサー企業の顔色を伺わなくていいからか、民放よりも自由な印象を受ける。国営放送ならではの資金力と取材力を生かして、これからも面白い番組を作り続けてほしい。