【2021年4月】今月読んだ本の感想まとめ。気がつくとノンフィクションばかり読んでいた。

【2021年4月】今月読んだ本の感想・レビューまとめ。気がつくとノンフィクションばかり読んでいた。


僕の頭の中の暦は「年度」区切りになっていて、4月は始まりの月です。

手帳を買い替え、新しい1年がスタート!

フレッシュな気持ちで、今月読んだ本の感想を書いていきます。


※補足
タイトルに「Kindle Unlimited」と付けているのは、AmazonのKindle Unlimitedを利用して読んだ本です。



読書記録(2021年4月)

メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問(Kindle Unlimited)

物事を抽象化して高い視点からとらえる「メタ思考」の鍛え方を解説した本です。

抽象化といえば前田裕二さんの『メモの魔力』を思い出しますが、本書はその実践版といった感じ。

ビジネスの世界で「メタ思考」をどう生かすのかが、たくさんの例を交えて述べられていました。

各業界のビジネス構造など、単純に読み物としても面白かったです。




「なるほどなあ」と思ったのは、古畑任三郎の話。

先に犯人を明かす構成にすることで、ネタバレを恐れず犯人役に大物俳優を起用できるというメリットがあるなんて、今まで考えたことがありませんでした。

仕組みや環境の変化によって生まれる新たな利点は、常に思考を巡らせている人だけが享受できるものですね。

読まれる・稼げる ブログ術大全

ブログからの収益で生計を立てる「プロブロガー」であるヨスさんが、読まれて稼げるブログを書く秘訣をまとめています。

曲がりなりにも2年以上ブログを書いている身としては、耳の痛い話ばかり。

わかってはいるけどできない、でも絶対にすべきことが丁寧に解説されていました。

ちゃんと全部守れば、僕のブログもアクセスが増えるんだろうなあ……。


個人的にきついのが、読者は書き手に興味がない、という悲しい事実。

自分のために記事を書くのか、読まれるために記事を書くのか、どう折り合いをつけていくかが難しいところです。

最近はもう完全に「日記ブログ」にシフトしようかと思っていたけど、それでは読まれないとはっきり言われると、なかなか踏ん切りがつきません。

暴走するネット広告(Kindle Unlimited)

NHKの取材班が、ネット広告の闇に迫ったドキュメンタリー。

ヤバそうな相手でも躊躇なく話を聞こうとする取材班の姿には、NHKの底力を感じました。

さすが国営メディアですね。情報に対する執念が違います。


広告不正に関しては、僕はbotでアクセス数を稼ぐくらいの手法しか知らず、「アドフラウド」という言葉自体が初耳でした。

不正の手口の多様さ、巧妙さには、憤りというよりむしろ感心すら覚えます。

広告主が掲載先を把握できない自動広告の仕組みは、それ自体が不健全なので、抜本的な見直しが必要だと思います。

3分ハッキング サイバー攻撃から身を守る知識

サイバー攻撃、いわゆる「ハッキング」の実態が、架空の会社を舞台にしたストーリー仕立てで語られています。

一応、主人公がハッキングのシミュレーションをする様子が入力するコマンドまで具体的に描写されているですが、真似できるほど丁寧には書かれておらず、著者の狙いが正直よくわかりませんでした。

でもまあ、ハッキングがいかに手軽に実行できるかはイメージできたかな。

ハッキングの疑似練習は知らぬ間に他人に迷惑をかけかねないので、人がやっているのを見る(読む)くらいがちょうどいいのかもしれません。


この本は、話の筋や構成が独特で、なんとも言えない表情のイラストと相まって、不思議な世界観を醸し出していました。

『クセがすごい技術書グランプリ』が開催されたら、上位の成績を収めそうです。

キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和03年

幅広い「応用情報処理技術者」の知識を、イラスト中心でわかりやすく解説した合格教本。

最近生活に張り合いがなく、「何か資格がほしいなあ」と思って、買ってみました。

大学時代に基本情報技術者の資格は取ったので、目指せレベルアップ!みたいな感じですね。


実は、数年前に別の出版社の応用情報処理技術者の教本には挑戦したのですが、ただひたすらに説明が羅列されているような書き方で、半分もいかずに挫折してしまいました。

今回購入した「キタミ式」は、ユーモアたっぷりのキャラクターのイラストと会話調での解説のおかげで、読み進めるのが全く苦にならず。

800ページ以上ある分厚い本なのに、楽しく最後まで読み切ることができました。

完読したときは、うれしいというより、逆に「もう終わってしまったのか……」とちょっと寂しくなったくらいです。


ちなみに、僕がこの本を読み始めたのは、3月の中旬。その時点ですでに4月の春季試験の申し込みは締め切りを過ぎており、現在は10月の秋季試験を目標に勉強しています。

本番まであと約半年もあって中だるみが心配ですが、過去問を解きつつ重要事項を見直して、一発合格を目指します。

小説家になって億を稼ごう

万能鑑定士Qの事件簿』や『探偵の探偵』で知られる松岡圭祐さんが、小説家として稼いでいくうえでの戦略や心構えを語っています。

類書とは異なり、作家デビューした後のことに多くのページが割かれている、まさに「小説家」指南本。

編集者とのやり取りや、印税、権利関係についての記述も具体的で、作家さんの「書く」以外の苦労が伝わってきました。

場面によって、自分の意見を主張すべきか、立場をわきまえて譲るべきか。

小説家という職業は、作品を「商品」として取引するビジネスなんだと強く感じさせられます。




小説の作り方として紹介されていた「想造」は、僕の中にあった既成概念を覆す画期的な手法でした。

執筆作業に入るのを我慢して、頭の中で物語を最後までイメージしきるかどうかが勝負。

楽しく妄想にふけって、ベストセラー作家になれたら最高ですね。

8050問題の深層(Kindle Unlimited)

ひきこもりが年を取り、支える親も高齢化する「8050問題」を扱った一冊。

実際に行われている取り組みを紹介しながら、支援の難しさや解決すべき課題について考察しています。

疲弊した家族に対するNPOや支援団体による対応は、「そこまでやるのか!」と驚くほどきめ細やかで感動しました。


個人的に大事だと思うのは、公的な制度をもっとわかりやすくすること。

僕の場合、クローン病で大学卒業後3年ほど無職の状態から社会復帰を目指したのですが、まずどこに相談すべきなのかで迷ってなかなか動き出せませんでした。

勇気を出して市の就労相談窓口に行ってみたところ、公的な支援は大して役に立たないことが判明。

結局、とりあえず話を聞くだけのつもりでいった派遣会社で、かなり強引に仕事をあてがわれ、現在に至ります。




一度社会のレールから外れた人にとって、対面での相談は心理的なハードルがものすごく高いです。

しかも、自分の悩みや現状をうまく伝えられないと、自信を無くしてより身動きが取りにくくなってしまいます。

公的な社会復帰のための窓口も、一般企業がやっているように、チャットやラインなどを活用して気軽に問い合わせができる仕組みを作ってほしいです。

「繊細さん」の本(Kindle Unlimited)

5人に1人が該当するとされる、感覚が敏感な「繊細さん(HSP, Hyper Sensitive Person)」が日々を穏やかに過ごすための知恵をまとめた本です。

僕は自分でもある程度HSPの自覚があり、親からもいつも「気にしすぎ!」と言われます。

正直あまり期待していなかったのですが、よくある自己啓発本とは違い、現実に即していて、精神的に楽になる、救われるような内容でした。

武田さん、ちゃんとわかってる人だなあ……。


とくに仕事上での悩みについては、大変参考になりました。

「気づく」こと自体には蓋をせず、何に「対応する」かを調整するという方針は、当たり前のようで意外とできていなかったです。

頼まれているわけでもないのに、勝手に気をまわして、勝手に頑張って、勝手にミスして、勝手にへこむ。

想像で先回りして疲れる癖をコントロールできるように、考え方を変えていきたいと思います。


さいごに

よくよく振り返ってみると、今月は小説を1冊も読んでいませんでした。

本屋大賞の作品とか、気になる小説はたくさんあるけど、単行本はどうしても値段が高く感じますよね。

今はあまりお金がないので、中身をあれこれ想像して「買う前」の楽しみを味わいます。