派遣で働いててモヤっとする直接雇用者との待遇の差。賃金格差は他人ごとじゃなかった。

派遣で働いててモヤっとする直接雇用者との待遇の差。賃金格差は他人ごとじゃなかった。


 現在、僕は派遣会社の紹介により、とある職場で働いています。

守秘義務があるため、業務内容については詳しく書けないのですが、どうしても不満を漏らしたいのが、給料のこと。

全く同じ仕事をしているのに、派遣先から直接雇用されている人(以下、直雇用)とは、もらえるお金にいろいろと差があるのです。

文句を言える相手もいないので、とりあえずブログに現状を綴っておきます。


派遣と直雇用との待遇の違い

交通費が出ない

働き始めて最初に格差を実感したのが、交通費。

当初、派遣会社から交通費が出ないと言われたときは、そういう職場もあるから仕方ないよなあ、と思っていました。

しかし、ある日の朝礼で「直雇用の方は交通費の申請を忘れずに」というアナウンスがあり、直雇用の人には交通費が支給されていることが判明。

動揺しているのは自分だけかと、つい周りを見回してしまいました。


僕の自宅から職場までは、バスで片道200円。1か月に20日出勤すると考えると、毎月200×2×20=8000円かかります。

これ、なかなか大きいですよね……。

それでも最初はバスで通っていたのですが、研修が終わってからは自転車通勤に切り替え。

今では片道30分以上かかる道のりを、毎日自転車で疾走しています。

運動にもなるし、バスよりは快適だけど、通勤途中にタイヤがパンクしないかと心配です。(一度休日にパンクしてひやひやしました)




あと、地味にひどいのが、駐輪場の場所。

直雇用の人は職場のビルの駐輪場を利用できるのですが、派遣は歩いて5分ほど離れた場所に自転車を置かなければいけません。

雨の日はカッパを着ているので、この距離がつらいです。



昇給システムが違う

他の人の給料がいくらなのかは、普通は知りたくてもわからないものだと思います。

ところが、僕の職場では、オフィスの入り口に堂々と給料表が貼ってあるのです!

もちろんそこに書かれているのは正規雇用の人の金額で、派遣の僕は自分の給料と比べてなんとも言えない気持ちになります。


時給制なので、基本給自体にはほとんど差はないのですが、昇給の仕組みが違います。

直雇用の人の場合、スキルを身に付けてできる仕事が増えると、時給が少しずつ上がります。

「○○ができたら△△円アップ」といった感じで、30円とか70円とか、給料表を見ると、何をしたらいくら変わるのかが細かく書かれていました。


しかし、悲しいことに、派遣では昇給は一切なし!

一度、研修を受けてスキルを上げないか?と打診があり、そのときに「派遣だから時給は変わらないんですけど……」と申し訳なさそうに説明されました。

まあ、断りましたけど(笑)

みな同じ条件なら勉強だと思って引き受けたかもしれませんが、一部の人だけ給料が増えるというのは、ちょっとひどくないですか?

不平等感が強すぎて、派遣で長く働くのは、モチベーションの維持が大変です。

時間の区切りが違う

派遣と直雇用では、給料を計算するときの時間の区切り方も違います。

直雇用者は1分単位で給料が支払われるのに対し、派遣は10分区切り。

たとえば、退勤するとき18:37に打刻したとすると、派遣は18:30で仕事が終わったとみなされるため、直雇用に比べ7分間分だけ給料が少なくなるのです。

非常に細かいところではありますが、やっぱり気にはなりますよね。

近ごろ政府が推し進めている「同一労働同一賃金」政策でも、さすがにここまでは対象になってなさそうです。


派遣会社には感謝

とまあ、ここまで不満を書き並べてきましたが、派遣会社にはとても感謝しています。

なぜなら、派遣会社の紹介がなければ、今の職場には絶対たどり着けなかったから。

僕には全く向いていないと思っていた職種なので、よく見つけてくれたなと思います。

実際働き始めてみたら、意外と自分の知識を生かせる仕事で、ニート状態からのリハビリにはぴったりの環境でした。

かなり強引にねじ込まれた形でしたが、自力で仕事を探していたら、いまだに無職のままだったかも。

待遇の差にはモヤっとするけど、仕事をマッチングする派遣の仕組みには救われました。



さいごに

もらっているお金に違いがあると知ってから、隣に座っている人が派遣なのか、正規雇用なのか、つい気になってしまいます。

一体どれくらいの人数が派遣なんだろうか?

直接聞く勇気はないので、楽しい推理タイムのスタートです。