【2021年1月】今月読んだ本の感想まとめ。結局今年もこりずに書きます。

【2021年1月】今月読んだ本の感想まとめ。結局今年もこりずに書きます。


森博嗣さんの『読書の価値』を読んで、今年はブログに本の感想を書くのをやめようか迷いました。

しかし、読書記録は後で読み返して楽しいし、作業としてそこまで負担になっているわけでもありません。

割と真剣に悩んだ結果、今後も継続していくことにしました。

2021年は、人目を気にせず、もっと素直な気持ちで本の感想を書いていきます。


※補足
タイトルに「Kindle Unlimited」と付けているのは、AmazonのKindle Unlimitedを利用して読んだ本です。



読書記録(2021年1月)

スマホ脳

スマホの使い過ぎが脳やメンタルに悪影響を及ぼすことはなんとなくわかっていましたが、具体的にどこがどういけないのかと問われると、はっきり答えられませんでした。

著者は進化論を踏まえて話を展開していて、人間が生き延びるために不安を感じやすい性質を獲得したという主張には納得です。

深く集中することなく、ただひたすらに情報をチェックするのが習慣になり、時間や知能が失われていく。

まだ普及し始めて10年にも満たないスマホが、これほどまで日常を変えてしまったと考えると恐ろしいですね。

自分の人生の主導権を奪われないように、デジタル機器とは一定の距離を保っておきたいです。


なお、ツイッターに関しては、以下のルールを遵守することで、使用時間を大幅に減らすことができました。

・アプリを開くのは自分がツイートするときだけ
・通知を確認するのはパソコンから
・英語のアカウントしかフォローしない

僕はツイッター上で人との交流はありませんでしたが、それでも利用を制限するのは大変でした。

もしSNSで誰かとつながっていれば、スマホから離れるのは相当困難になるでしょう。

ちょっと寂しいけれど、たまには孤独な生き方も悪くない!

Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (洋書、Kindle Unlimited)

「ハリー・ポッター」シリーズの3巻目、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の英語版です。

ハリーが成長するにつれて、段々と物語が核心に迫ってきましたね。

ネタバレ込みの感想は以下の記事に書いたので、そちらをご参照ください。




シリーズもここまで来ると、使われる英語にも慣れてきて、読み進めるペースがかなり速くなりました。

しかし、この3巻目が475ページなのに対し、次の『Harry Potter and the Goblet of Fire』は633ページ!

洋書での全巻読破はまだ遠いなあ……。

ビッグ・クエスチョン(Kindle Unlimited)

2018年に亡くなったホーキング博士が、「神は存在するのか?」「タイムトラベルは可能なのか?」などといった10の疑問に回答している本。

ホーキング博士といえばALSで車いすのイメージですが、冴えわたる文章からは体の不自由さが全く感じられず驚き。

76歳でこの世を去る直前まで一流の科学者でいた彼の頭脳の明晰さには感服ですね。

20代でALSと診断されてからも、結婚して父親になったり、教授職に就いたり。

僕はクローン病ですが、難病なんて人生を諦める理由にはならないんだと元気をもらえました。


それぞれの「ビック・クエスチョン」に対する答えには、博士の専門であるブラックホールや宇宙論の知識が散りばめられていて、かなり難しい内容。

大学で量子力学や熱力学などの講義を受けていた僕ですが、ところどころ理解が追いつきませんでした。

ブラックホールの情報パラドックスとか、もうお手上げ……。

一般の読者相手でも話のレベルを落とさないところに、ホーキング博士の科学に対する誠実さを感じました。

目の見えない人は世界をどう見ているのか

「美学」を専門とする著者が、目の見えない人の世界の見方を、福祉ではなく身体論の観点から綴った一冊です。

単なる視覚障害者へのインタビューで終わらず、独自の考察を加えて話がうまく再構成されていて、大変楽しく読めました。

以前Audibleで伊藤さんのインタビューを聴きましたが、彼女は初めは生物学の道に進もうとしていたという変わった経歴の持ち主。

しゃべりでも文章でも、ユニークな切り口が光っています。




個人的に印象的だったのは、三本脚の椅子のたとえ。

四本脚の椅子から脚を一本取ってしまうと不安定になるけれど、元々三本脚で立っている椅子は、脚が三本でもきちんとバランスを保っている。

同じように、視覚障害者は目が見えない状態で生活が成り立っており、健常者から視覚を差し引いても一緒の状態にはならない、という比喩にはハッとさせられました。

他人との違いを自分との「差分」で捉えると、本質を見誤ってしまうわけですね。

視覚障害者に限らず、他者の生きる世界を理解するためのヒントがたくさん詰まった良著でした。

迷路の外には何がある? (Kindle Unlimited)

昨年の8月に読んだ『チーズはどこへ消えた?』の続編です。

本屋さんで見かけて気になっていたところ、ちょうどKindle Unlimitedで読み放題の対象なのを発見してラッキー!

前作同様、100ページ以下のコンパクトな作品で、あっという間に読めました。




本書で描かれていたのは、『チーズはどこへ消えた?』では触れられなかった、残念な小人ヘムのその後。

物語のメッセージ性やインパクトは前作に及びませんでしたが、ちゃんとハッピーエンドで終わってくれてホッとしました。

ヘムみたいに自分の「信念」を見直すことができれば、僕の世界も変わるかな?


ちなみに、『迷路の外には何がある?』は、2017年に亡くなった著者の遺作だそう。

偶然『ビック・クエスチョン』もホーキング博士(2018年逝去)の最後の書下ろしだったので、なんだか運命を感じます。

死んだ後に本が出版されて読み継がれるというのは偉大だなあ……。


さいごに

今月は読んだ冊数こそ少なかったけれど、ものの見方や考え方を変えてくれる文章に多く出会えました。

これぞ「読書の価値」ですね。

2021年も、本を読んで、ブログを書いて、地道に成長していこう!