いよいよ本格的に「読書の秋」が到来!
本は一年中読めますが、風流な虫の音は雰囲気をより一層高めてくれます。
やっぱり若干うるさいかな?と思いつつ、今月も本の感想を書いていきます。
※補足
タイトルに「Kindle Unlimited」と付けている本は、AmazonのKindle Unlimitedを利用して読んだ本です。
読書記録(2020年10月)
救急車が来なくなる日
誰もがお世話になりうる「救急医療」をテーマにした本。丹念に取材がなされていて、現場の悲痛な叫びが伝わってきました。
呼べばすぐに救急車がやって来るという当たり前は、一体いつまで維持できるのか?
過酷な環境で働く医療スタッフの方々の献身に頭が下がる一冊でした。
池上彰の世界の見方 中東(Audible)
池上彰の世界の見方 中東: (小学館) Audible版 – 完全版
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Audibleでほぼ毎月聴いている「世界の見方」シリーズ。
今回は問題が込み入っていて難しそうな「中東」編を聴いてみました。
予想どうりややこしい内容ばかりでしたが、池上さんの解説のおかげで、
・パレスチナ問題
・9/11同時多発テロ
・イラン・イラク戦争
・シリア難民
など、取っつきにくいワードが自分の中である程度説明できるようになりました。
これまでに聴いた「ロシア」編や「東南アジア」編と絡んでいる部分も多く、「それなら知ってる!」とちょっとだけ自慢したい気分です。
マスカレード・ナイト
マスカレード・ナイト (集英社文庫(日本)) [ 東野 圭吾 ]
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映画化もされた『マスカレード・ホテル』のシリーズ最新作。
1作目に比べて事件の構成がより周到に練られていて、最後まで犯人やその目的が全く分かりませんでした。
この結末は絶対に予測不可能ですね……。
東野さんのミステリーは、まだまだ衰え知らずです。
Elon Musk(洋書)
電気自動車のテスラや民間宇宙企業のスペースXで有名なイーロン・マスクの伝記です。
マスクは能力も働き方もめちゃくちゃで、ジョブズなど他の成功者とは一線を画す凄みがありました。
「火星を目指す」なんて心の底から本気で言えるのは、きっと彼くらいでしょう。
すでにスペースXは有人での宇宙飛行を実現する段階にまで来ていて、今後の成長にますます期待が高まります。
クジラアタマの王様(Kindle Unlimited)
クジラアタマの王様 [ 伊坂 幸太郎 ]
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小説の途中にコミックを入れ込みたいという伊坂さんの試みが実現した作品。
マンガ部分の優しい絵柄が、ファンタジー混じりの物語とよく合っていました。
たまたまKindle Unlimitedで読み放題になっているのを見つけてラッキーです。
ただ、夢と現実の境目があいまいで、最後まで因果関係が判然とせず。
伊坂さんらしい伏線と回収は見事でしたが、個人的にははっきりとした結末がある方が好みです。
校閲ガール トルネード(Kindle Unlimited)
校閲ガール トルネード (角川文庫) [ 宮木 あや子 ]
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「校閲ガール」シリーズの完結巻。
1,2巻目は3か月ほど前に読んでいたので、やっと終わりまでたどり着けてすっきり。
悦子は落ち着くべきところに収まって、めでたしめでたしという感じです。
こういうお仕事小説を読むと、自分もだいぶ年を取ったなと、軽く焦りを覚えます。
もし健康だったら、僕もバリバリ働いてたのかな?
恋愛のことに関しては、見て見ぬふりをしておきます。
絵はすぐに上手くならない
よくある絵の描き方の本と違って、これから絵を学ぶ人向けに、心構えや練習の指針を示した一冊です。
僕は絵が下手なのですが、自分で何かを生み出せるような趣味が欲しいなと思って読んでみました。
タイトルの通り、ちょっとしたコツをつかんだだけで簡単に上達することはなさそうですね。
とりあえずは、日常の様子をイラストや4コマにしてブログに載せるのが目標。
時間だけはたっぷりあるので、じっくり取り組んでいきたいと思います。
さかなクンの一魚一会(Kindle Unlimited)
さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜 [ さかなクン ]
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ハコフグ帽子でおなじみの「さかなクン」が自ら書いた半生記です。
高校時代、ユネスコの広報大使としてさかなクンが僕の学校に講演しに来たのですが、テレビで見るキャラそのままで驚きました。
あれば無理して作っているわけではなくて、完全に素でやってますね。
さかなクンは、魚の知識はもちろん、絵が描けるのが強み。
幼い時から好きなものはひたすら絵に描いていたと知り、魚のイラストのうまさにも納得しました。
「魚好き」より深い根っこの部分に「お絵描き好き」があったおかげで、今のさかなクンが生まれたんですね。
仮に興味の対象が魚ではなかったとしても、別の分野で専門のイラストレーターとして活躍していそうです。
この本にはさかなクンの描いた絵がたくさん載っていて、個人的に懐かしかったのが、「どうぶつ奇想天外」の千石正一先生。
写真はなく招き猫に模したイラストだけだったのですが、特徴をよく捉えていて、子どものときの記憶が蘇りました。
千石先生の生き物解説、面白かったなあ……。
さいごに
本を購入するときはいつも、Kindle版にするか紙の本にするかで迷います。
電子書籍はかさばらなくて便利ですが、家族に「読んで!」と言えないのが寂しいですね。
本屋さんで本を買う習慣は、まだこれからも続きそうです。