【2020年12月】今月読んだ本の感想まとめ。せわしない年の瀬はゆっくり読書で一休み。

【2020年12月】今月読んだ本の感想まとめ。せわしない年の瀬はゆっくり読書で一休み。


別に仕事が増えたわけでもないのに、なんとなく慌ただしかった12月。

厳しい朝の冷え込みに、年の瀬の切なさを感じます。

というわけで、2020年最後の読書記録です。


※補足
タイトルに「Kindle Unlimited」と付けているのは、AmazonのKindle Unlimitedを利用して読んだ本です。



読書記録(2020年12月)

還暦からの底力

父が読んでいた、還暦からの心構えや社会のあるべき姿を語った本。

高齢者が長く働くことは、社会保障的にも個人の健康寿命を延ばすためにも重要だと書かれていましたが、果たして父はいつまで仕事を続けられるのか?

自分の親が還暦を過ぎると、高齢化社会が一気に身近に感じられて、なんだかしみじみとしてしまいます。




出口さんは、以前Audibleのインタビューで聴いた、含蓄のあるゆっくり丁寧なしゃべり方が印象的でした。

本では最近の情勢もきちんと踏まえられていて、経験だけに頼らず生涯学び続ける姿勢には頭が下がります。



シン・二ホン(Audible)

これからの「データ×AI」時代において、日本がどのような戦略をとるべきかが、さまざまな角度から論じられていました。

Audibleの付属資料は199枚もあり、大量のデータによって突きつけられる日本の現状は悲惨。

すでに完全に出遅れてしまっていて、日本がこのまま先進国としての威厳を保っていられるのか心配になりました。

安宅さんはいろんな実行案を示してくれていたけれど、国が本気で動いてくれるのかは怪しい……。




コロナ禍においても、ロックダウン連発の海外に比べて、日本だけが緩い規制で済んでおり、社会的な変革がそこまで進んでいないのは、ある意味残念。

「シン・二ホン」実現のためには、まず国民全体での危機感の共有が不可欠だと思います。

がんばらなくても死なない(Kindle Unlimited)

焦る気持ちを落ち着けて、心穏やかに生きるヒントがいっぱい詰まったコミックエッセイ。

この手のテーマの本は最近流行っているみたいですが、竹内さんの語り口調には押しつけがましさがなくて好感が持てました。

役に立つかどうかは別にして、和みますね。

「心の持ちよう」は意識し過ぎるとかえって重荷になるので、自分に合う部分だけを参考にしていきたいです。




ちなみに、「ハードルをできるだけ低く設定する」というのは、プロゲーマーの梅原大吾さんも『1日ひとつだけ、強くなる。』で同じことを書いていました。

自分を変える本質的な成長は、日々の小さな習慣の積み重ね。

目先の出来事ばかりに一喜一憂せず、もっと長期的な視野で人生を捉えられたらいいなあ……。



池上彰の世界の見方 イギリスとEU(Audible)

池上さんが世界の国や地域について解説するシリーズのヨーロッパ編。

タイトルは「イギリスとEU」ですが、取り上げられているのはイギリスが中心です。

イギリスについては最近EU離脱関連のニュースで見聞きすることが多いですが、国としての成り立ちや文化をきちんと学んだことはなく、とても勉強になりました。


僕が知らなかったのは、イギリスの「パブリックスクール」が名門のエリート私立学校を意味すること。

てっきり、直訳通り公立学校なのだろうと勘違いしていました。

また、「ノブレス・オブリージュ」という言葉も初耳で、上流階級の人々が社会に尽くす姿勢には感心。

時代遅れに思える階級社会も、気高い精神が備わっていれば悪くないかもしれません。


政治に関しては、「鉄の女」ことサッチャー首相の逸話の数々に驚き。

「社会は存在しない」とは恐ろしい……。

ただ、彼女の強気の政策のおかげでイギリスが立ち直ったのは事実。

日本の政治家たちも、もうちょっと頼りがいのある気概を見せてほしいですね。

イラストで読む 印象派の画家たち

印象派の画家たちとその作品を、かわいいイラスト満載で解説した本です。

それぞれの画家の個性豊かな人間性が魅力的に紹介されていて、登場人物全員に愛着がわきました。

これでもう、名前が似ている「マネ」と「モネ」を間違えることはないでしょう!

この本はとても気に入ったので、先日発表した「本棚大賞」(僕独自の本のランキング)でも第2位にランクインしています。




意外だったのは、どの画家も一度はきちんとした絵の学校に通っていること。

ルーブルの模写から学んだという人物も多く、新しい芸術を生み出すには、才能だけでなく先人の知識や技術も大事なのだと感じました。

僕もぼちぼち絵に取り組むつもりですが、いきなり我流に走らないように気を付けます。

一発屋芸人列伝

自身も当事者である髭男爵の山田ルイ53世が、一発屋たちの生き様に迫ったノンフィクション。

いろんな芸人の「一発」までの道のりとブームが去った後の生活が、笑いを散りばめたセンス抜群の文章で書かれていました。

ハローケイスケのような、今の子どもたちが絶対知らないであろう芸人も取り上げられていて、非常に懐かしかったです。


文章から伝わってくるのは、山田さんから一発屋芸人たちへの温かい眼差し。

欠点や違和感は容赦なくいじりつつも、最後は前向きに締めくくられていて、一人一人に対する深い愛情とリスペクトを感じました。


山田さん本人の半生については、5月に『ヒキコモリ漂流記』で読みましたが、まともな人そうに見えて、過去はなかなかのダメっぷり。

人生何をきっかけに好転するかわからないなとつくづく思います。



デジタル化する新興国

急速にデジタル化が進む新興国について、現状と課題、先進国とのかかわりを論じた本です。

かなり硬めの文章ながら、節ごとに情報が順序立ててまとめられていて、いま世界で何が起きていて、どこが問題なのかがきちんと整理できました。

なんというか、久しぶりに真面目な本を読んだ気がします(笑)


新興国は、アプリケーション層では自国での開発が盛んでも、土台となる物理層、ミドルウェア層は先進国に頼らざるを得ないが悲しいところ。

5Gなどの情報インフラ設備が、アメリカと中国の独壇場になるのは、どうにかして回避できないのでしょうか?

アジアやアフリカの国々が、先進国を脅かす存在になるのか、それとも単なる開拓市場で終わってしまうのか、今後の動向が気になります。


余談ですが、僕は中国の「百度(バイドゥ)」の読み方が分からなくて、途中で何度も調べ直しました。

中国企業の漢字表記はややこしい!


さいごに

どうやらこの読書記録が2020年最後の記事になりそうです。

来年はさっさとコロナが収束して、また自由にのびのび動けるようになるといいですね。

それではみなさん、よいお年を!